飽きのサイクルがコンテスト入賞の近道。-LECO内田聡一郎の仕事論 ゲスト/siki磯田 基徳さん tu.luce C-LOOP UNITEDの中村ゆいさん
LECOの内田さんが会いたい人に、聞きたい話を聞く連載、内田総一郎の仕事論。
第4回目のお題は、“コンテスター” 。
コンテストの審査員の常連の内田聡一郎(うちだ そういちろう)さんと、オーナーでありながらコンテストにも出場し続けるsikiの磯田 基徳(いそだ もとのり)さんと、数々のコンテストで優秀な成績を収め、フジシン主催のJAPAN CUP 2018では優勝をするなどコンテストに意欲的なtu.luce C-LOOP UNITEDの中村ゆいさんに、若手美容師の中で再熱しているコンテストについてトーク。
コンテストと集客についての関係や、最近の次世代美容師の強み、審査員だから話せる審査事情まで、コンテスト出場者必読の対談です。
審査員の常連、内田さんは実はコンテスト未出場!
内田:磯田くんと話すようになったのは最近だよね。
磯田:うれしいことに最近ご飯に行かせてもらっていて、経営の話とかさせてもらいましたね。
内田:僕と中村さんはお会いしたことありましたっけ……?
中村:実は4年くらい前に、審査員と出場者としてコンテスト会場でお会いして、一緒に写真撮ってもらいました。
内田:大変失礼いたしました……。今度会場で会ったら絶対に声かけるね。
中村:いえいえ、もう憧れの人なので、そんな……!
―今回のお題はコンテストについてなんですが、皆さんがはじめてコンテストに出場した年齢って覚えてますか?
中村:私は21か22歳のJAPAN CUPだったと思います。
先輩がコンテストに出場する際に、メイクアシとして呼ばれて。
コンテストの非日常的な空間を目の当たりにして、「自分も舞台に上がりたい!」って思いました。
磯田:僕は遅くて、23歳のときに出場したフォトコンですね。雑誌sweetとミルボンが共催のコンテストでした。
内田:実はね、コンテスト出たことないの。
全員:え!!!!!!!!!
内田:JHAのフォトコンはあるんだけど、フィジカルなコンテストに出たことないんですよ。
だから、磯田くんがオーナーになって忙しいのに、今もフォトコンじゃないコンテストに出場するって本当にすごいなって。…欲張りだよねぇ。
クリエイティブ=集客には結びつかないはずが、最近は…?
磯田:(笑)。内田さんがコンテスト出場の経験がないことが本当に意外です。
僕は中村さんを前にするとコンテスターとは言えないかもしれませんが…sikiのサロンイメージを同業の方に聞くと、“若い”とか、“勢い”があるとは言っていただけるのですが、それに加えて“実力のあるサロン”ということを証明したいんですよね。
そのために今度のABC(ASIA BEAUTY CONGRESS)も3人1組で出場する、サロンエントリーなんです。
内田:これから磯田くんのところみたいにお客さまも切れて、クリエイティブも得意なハイブリッドサロンは増えそうだよね。
でも僕の持論なんですが、 クリエイティブがサロンワークにフィードバックされるかと言えば、ちょっと違うかなと思っていて。
もちろん引き出しは増えるんだけど、サロンワークは日常に寄り添った提案をしなくちゃいけない。だからコンテストで入賞したからと言って、売れっ子になるとは限らない、っていうのは言われてるんだけど。
磯田:クリエイティブ重視で、マスに受けるかと言われるとそうではないですからね。
内田:中村さんのサロン内の立ち位置って?
中村:トップスタイリストでして、一応お店での売り上げはトップです…。
−全員拍手!!
内田:いや、パーフェクトだね。すごい、非の打ち所がない。
中村:いえいえ、まだまだで…。
内田:こういう話聞くと次世代だな〜って本当に思う。さっきも言ったけど、コンテスト頑張ってる人=売れるスタイリストじゃない、っていうのが美容業界内での定説だったけど、こういうハイブリッドな子が出てくるってことは、コンテストの在り方もちょっとずつ変わってくるってことだよね。も〜みんな欲張りで貪欲!
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