【最終回】行くはずのなかったカナダで出会った美容師-旅人美容師、桑原淳の世界一周の旅コラムvol.18カナダ編-
「世界一周をしながら、1,000人カットする! 」
そんな夢を抱きながら旅する美容師、桑原淳(くわばらじゅん)さんの人気連載! 毎月ひとつの国を取り上げ、美容師目線で見たその国の文化や情勢、住む人の特徴や髪質、実際にカットしてみたエピソードなどを紹介していたこの企画も、今回で最終回! 最後に紹介する国は、旅の終着点「カナダ」です。
こんにちは。旅人美容師の桑原淳です。
僕は昨年の2015年12月まで、 “さまざまな国を周って1,000人カットする”という夢を掲げ、世界を旅していました。
1年以上に渡り続いた連載も今回で最後となります。
最後の国に選ばれたのは“カナダ”。
ご存知北米大陸にある大国です。
2015年9月、僕はアメリカ、ニューヨークにいました。
「夜行バスに乗り遅れてもいいや」と思えるほどニューヨークでの滞在が楽しすぎて、本当にギリギリ、発車10秒前にバスに乗り込みました。
向かった先はカナダのモントリオール。
もともと行くつもりのなかったモントリオールですが、ブログ読者から熱烈にオススメされて行ってみることにしたのです。
意外と知られていないのですが、カナダは世界で2番目に大きい面積の国土を持ちます。
北米大陸北部にはもともと先住民族が居住していたのですが、イギリス、フランス両国に植民地にされ、英仏連合国としてその歴史が始まりました。
モントリオールはトロントに次いでカナダ第2位の都市です。住民の大半がフランス系カナダ人で、第一言語はフランス語になっています。
そのため街並みはフランス文化の影響を受け、石造りの住宅街や多くの教会があります。
パリのメトロに似た地下鉄、石畳の旧市街の街並みから、観光客には「北米のパリ」と呼ばれることも。
ちなみに都市圏には“第一言語が英語”という住民は2割もいないそうです。
モントリオールに降り立ってみると、本当にフランスにきたかのようでした。
熱烈にカナダをオススメしてくれたブログ読者であり、モントリオールのAVEDAサロンで働いている美容師の方に早速お会いして、サロンや街中を案内してもらいました。
とにかくおしゃれな印象。
女性ウケが非常に良さそうな街です。
滞在した2日間はとても天気が良く、丘の上から街を眺めてみたり、主要駅前でカットしてみたりと充実した一日でした。
英語を話せる人が少ないと聞いていた割には、僕がカットした人の中では話せない人がいなかったのです。
その後、友人に会うために首都オタワに少し立ち寄り、トロントへと向かいました。