人懐こいネパール人。震災前のネパールで見てきたもの-旅人美容師、桑原淳の世界一周の旅コラムvol.16ネパール編-
ネパールを後にした翌年、ネパール大地震が起こりました。
カトマンズでは地割れが発生するなどして多くの建物が倒壊し、たくさんの死者が出てしまったのはみなさんもニュースでご覧になったことと思います。
僕の中でカトマンズの人々との1番の思い出の場所ダルバール広場は、修復不可能といわれる損傷を受け壊滅してしました。
旅というものはときには辛いこともあります。
お世話になった人々が困っているのに何もできない…。
地震発生時、僕は全く違う大陸にいて、駆けつけることはもちろん友達を誰一人として助けることができませんでした。
せめてもの気持ちとして寄付した少額のお金が何かの足しになればと思うばかりです。
僕はまた機会をみてネパールに行こうと思います。
あのときに会ったあの人に会いに、そしてあの場所を見に。
髪を切るかはわかりませんが「また切ってよ」と言ってくれる友達がいるなら僕はハサミを握りたいと思います。
今回この記事を書くにあたり、たくさんの写真を見返しました。
笑顔で写ってる明るいネパールの人々。
レンガづくりのキレイな建物。
…一瞬で全てが変わってしまうこともある。
そんな事を改めて思い、今は日本にいますが、毎日を精一杯生きていこうと思いました。
次回は、記念すべき1000人目をヘアカットしたペルー! お楽しみに!
- プロフィール
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旅人美容師
桑原 淳 (くわばら じゅん)
山梨県出身。幼いころのからの「東京の一等地で美容師になる」夢を叶えるため、18歳で上京。日本美容専門学校卒業後は、都内2店舗で経験。「たった一度の人生だから!」という思いから、2014年3月にサロンを退社し、世界一周をして1,000人ヘアカットをする旅に出ている。
blog⇒http://junkuwabara.com/
(撮影・文/桑原 淳)
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