BBQ天国アルゼンチン! 世界最大の滝でヘアカット -旅人美容師の世界一周の旅コラムvol.11アルゼンチン編-
僕が首都のブエノスアイレスに到着したのは5月下旬のことです。南半球なので日本とは逆で、もうすぐ冬がやってくるような肌寒い季節でした。
アルゼンチンは数年前から経済が危うい状況にあるらしく、さらに、ブエノスアイレスでは銃を使った強盗なども頻発していて南米の中でも特に治安が悪い街としても有名だったこともあり、行く前は正直ちょびっとビビってました。
経済が破綻した国にかつて行ったことがあるのですが、綺麗な町並みなのに、ゴミが散乱していたり、壁にいたずら書きがすごかったり、暗い夜道ではよくわからない人たちがたむろしてたりと、全体的に少し危なそうな雰囲気が漂っていました。
アルゼンチンもそんな感じなのかな? と思って行ったのですが、全然違う。
めちゃめちゃ綺麗な大都会だったのです。
スペインやイタリアやポーランドからの移民が多いので、町並みはどこからどう見てもヨーロッパのどこかの大都市のような装いで、道行く人もヨーロピアンみたいなんですね。
ブエノスアイレスには世界一綺麗な本屋さんがあったり、世界一危険な動物園があったりと観光名所もたくさんあります。
ですが、僕は観光もあまりせずいつものように髪の毛ばっかり切っていました。(笑)
プラザ・デ・マジョという有名な大きい広場でカットしたり、ブエノスアイレスの象徴とも言えるオベリスクの前でサッカークラブチームの選手をカットしたり、現地駐在員のお宅をあっちこっちまわったりとブエノスアイレスをハサミとともに常に移動して過ごしていました。
そんなことをしていたらあっという間に10日ほど過ぎ、そこからサンタフェという小さな街を経由して世界三大瀑布であるイグアスの滝があるプエルトイグアスに行きました。