最後に少しボリビアのパーマについて書こうと思います。

南米を旅する日本人の中で何故か人気な“ボリビアンパーマ”。通称ボリパーです。

ペルーでもブラジルでもチリでもなく何故かボリビアが大人気なのです。南米各国で何度も経験者に会いました。

で、僕はある疑問を持っていました。

「なぜこんなにも痛んでいるのか？」

大体の人がツイストパーマのごとくチリチリしているのです。ずっと気になっていたのですが、あるとき偶然にも取材のチャンスがあったので行ってきました。

協力してくれたのは日本の旅人2人。

協力っていうか、「ボリパーやりたい！」っていってたので勝手についていっただけなんですが（笑）

僕ら一行はラパスにあるとある美容室へと向かいました。

外から見るとこじんまりとしたところで、スタッフはおばちゃんと若い女の人の2人だけ。セット面では子どもたちが宿題に励み、シャンプー台にはゴミが山盛りになっていました。ワゴンの中にはこれでもかというほどのブラシが詰め込まれていました。

なんだか嫌な予感がします。（笑）

僕が同行した人達は値段の安さで美容室を決めていたので、それが悪かったのか二人とも見事にクルックルのチリッチリにされてしまいました。

ハッキリ言って失敗でした。

ちなみにお値段はパーマのみ50ボリビアーノ（約850円）と破格の金額。所要時間はおばちゃんいわく30分でしたが、2時間ほど普通にかかってました。

作業の流れを見ていても使う薬剤やパーマの巻き方など非常にツッコミどころが多く、値段で決めてしまったのが原因なのかなと思いました。旅人って基本的に「お金あまりつかえない！」という人が多いので、安いところをさがしてパーマをかけに行った結果チリチリと傷んでしまうんですね。

というのも、中級、高級美容室だとこれでもかというほどの違いがあるのです。

長く滞在したボリビアだったので、それぞれのクラスの美容室を見学することができました。

今回ボリパーをかけた美容室はおそらくクラスとしては最下級の美容室で、カットの値段が約200円となっています。

扱っている薬はほとんどなく、あるものでもすごい安いものでした。

中級美容室ではカット約1000円とボリビアの物価からしたら結構いいお値段設定。日本人の感覚で言うと4〜5000円なのではないかと思います。薬やシャンプーもLOREALのものを扱っていたり、店の雰囲気もおしゃれな感じでした。

高級美容室になるとなんとカット約3500円もするそうです。おそらく日本人の感覚だとカット15000円くらいではないでしょうか。

これはご飯一食200円ほどで食べられるボリビアでは驚愕の値段設定です。

そこで生まれた僕の結論なのですが、ケチらず少し高いところに行けば多分それなりにやってくれるのではないか？（笑）

ということです。

いろんな美容室を覗いてみて、そして美容師の卵たちに会ってみて、僕も勉強になったことがたくさんありました。

もし海外旅行に行くことがあれば、美容室や美容学校に突撃して見学させてもらうのもいいかもしれません。

僕はいろんな国で訪れましたがあまり断られることもないし、楽しいしでオススメです。

ボリビアに行くことがあればウユニ塩湖のついでにぜひ行ってみてください(^^)

次回は、洪水に巻き込まれて15人でヒッチハイク！　エキサイティングな体験をしたチリをご紹介します。お楽しみに！

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プロフィール

旅人美容師

桑原 淳　（くわばら じゅん）

山梨県出身。幼いころのからの「東京の一等地で美容師になる」夢を叶えるため、18歳で上京。日本美容専門学校卒業後は、都内2店舗で経験。「たった一度の人生だから！」という思いから、2014年3月にサロンを退社し、世界一周をして1,000人ヘアカットをする旅に出ている。

blog⇒http://junkuwabara.com/

  （撮影・文／桑原 淳）