日本の裏側ボリビアのウユニ塩湖ヘ! 有名美容師共にヘアカット!-旅人美容師の世界一周の旅コラムvol.9ボリビア編-
次に向かったボリビア最大の街ラパスでは、有名美容師“悠馬さん”との出会いがありました。
東京の原宿にある美容室で元々店長として働いていたのですが、去年の秋頃から長期休業に入り今は世界を旅しています。
以前から「どこかで会おう」と連絡を取り合っていたのですが、なかなか予定が合わず諦めかけていました。
が、偶然同じ宿で会ったのです。僕が歯をシャコシャコ磨いてるときに。(笑)
僕「シャコシャコシャコシャコ」
悠馬さん「あ、あれ!?」
みたいな感じでした。
そして、翌日からラパスで一番賑わっているサンフランシスコ教会前広場で一緒に髪を切ることになりました。
ボリビア人は顔も髪質も何故か好みのヘアスタイルも東南アジア北部の人々と同じです。
元々アジアからやってきた同じモンゴロイドだからなのでしょうか?不思議です。
ボリビア人に好まれるヘアスタイルですが、男性はすっきりとした刈り上げスタイルで、女性はロングで顔周りにレイヤーをかなり入れて軽めに見せるようなスタイルです。
悠馬さんとは5日ほど一緒に街中でカットしていたのですが、どの日も地元の人たちが押し寄せ大盛況。僕らの周りには常に人だかりができていました。
ある日、いつものようにカットしていたときのこと。一人の女性が話しかけてきました。
「よかったら私たちにカットを教えてくれませんか?」
その女性はラパスにある美容学校の生徒さんでした。僕たちにカットの講師としてきてほしいとのこと。
面白そうなので二つ返事でOKし、学校へと向かいました。
指定されたヘアスタイルをモデルさん相手にスタイルを作り、皆さんに見てもらう...
正直変に緊張してしまったのですが、皆さん一生懸命見てくれたり写真をとってくれたりしたので、気合を入れてがんばりました(笑)
そこの学校で聞いた話なのですが、ボリビアにはやはり美容師免許といったものはなく、一般的にはこういった学校で1年ほど技術を学んだ後サロンに立つそうです。
そして、意外なことに生徒さんたちが一番注目していたのは僕たちが使っていた日本製のハサミ。
ボリビアでは手に入れることが難しいそうです。珍しそうに手にとってみたり、写真をとってみたり。
僕が実際美容師の卵達の教育の現場を垣間見て思ったことですが、ハサミがないからとか、1年学んだだけでお店に立つからどうとかそういうことではなく、みんな美容が好きなんだろうなぁということでした。
僕たちがカットしてるときは後ろや横に張り付いて見てたり、ムービーを撮ってみたり皆さん真剣そのものでした。
違う国に生きる僕らですが、お互い美容師として楽しく頑張っていけたらなと思いました。