最果ての国ポルトガルで大西洋に沈む夕日を眺めながら…-旅人美容師の世界一周の旅コラムvol.7ポルトガル共和国編-
僕はリスボンに2週間滞在しました。
観光もほどほどに、ほとんどの時間をサンタカタリーナという、街と海と夕日が一望できる丘にある公園で髪を切っていましたいました。
宿と髪を切る公園との往復の毎日。
宿から公園までの途中にある店で買い物をし、途中にあるレストランでご飯を食べ、髪を切って、宿に帰る。
朝起きたら少しゆっくりして、また同じ場所に髪を切りに行く。
そんなことをして3日目もたつとそこの住民と仲よくなれます。
気づけばたくさんの人と顔見知り状態になってて、会えば「ヘイ!元気?」と言い合える仲になっていました。
普通の観光でやってきたなら1時間、多くて2時間サンタカタリーナ公園にいて、綺麗な景色や夕日を眺めることができれば、それできっと十分なんだと思います。
でも僕の場合は何日来ても飽きることはなく、1週間たったころでも
「もっともっとここにいて、みんなと話して笑っていたいな」
そんなことを思い、気づけば結局2週間もいてしまいました(笑)
アジアではそんなことをよくやっていましたが、ヨーロッパでは初めてかも知れません。なぜなら僕が滞在していたころ、ヨーロッパは真冬で、日本と同じくらい凍える寒さで、とても髪を切っている場合ではなかったのです(笑)
ですが、ポルトガルは日本の5月頃のようなポカポカ陽気。
ヨーロッパだというのが嘘みたいに暖かかったので髪を切ることができました。
サンタカタリーナ公園はヨーロッパ各地からの観光客や、仕事もしてないちょっとクレイジーな若者、公園で夕日を見ながら一杯やってる地元の人たち、ふらっと散歩している人、ギターや大道芸を練習しに来る人、本当にいろんな人がごちゃっと混ざっているような場所でした。
僕はそこで多くの地元の人たちをカットしたのですが、観光客をカットすることも多く、ポルトガルにいながらも15ヶ国以上の国籍の方々をカットしました。