もう一人の“旅人美容師”と出会い、一緒にトルコ人をカットする旅へ!-旅人美容師の世界一周の旅コラムvol.6トルコ協和国編-
トルコには在トルコ日本人の方が本当にたくさんいるのですが、イスタンブール在住の奥さま方の間で”旅している美容師がやってくる”との噂が広まったらしく、かなりの数のカットの依頼がやってきました。 どうやら各家庭の子供の学校つながりのようで、いわゆるママ友つながりというやつです。
バスに乗りホテルと各家庭を行ききしカットする日々。 慣れない街の大移動はとても大変でしたが、でも同時にとても楽しく、トルコのあんな話やこんな話をたくさん教えていただきました。
そして1番僕にとってうれしかったのが「日本の味が恋しいでしょう?」とみなさんに気を使っていただいて、どこに行っても日本のごはんをいただけたことでした。 特に2日連続お寿司を食べた時にはもうニヤニヤが止まりませんでした(笑 )。
そんな奥さま方が口をそろえて言っていたことがあります。
「トルコには日本人美容師がいないから困る」
厳密にはいらっしゃったそうですが、その美容師さんの都合で今はカットなどはできないそうなのです。
トルコの美容室事情についても教えていただきました。 レザーを使うレイヤーカットが一般的で、あまり日本人が好むようなスタイルではないそうです。イスラム教の国であるトルコの多くの女性は頭に布を巻いて生活しています。そのため、髪を切るときには外からは見えないようになっている女性専用美容室に行き、カットします。
その上、布を巻いているという理由からカットする人自体少なくロングヘアの女性が多いので、ボブスタイルやショートスタイルにしたい場合は「カットされるのは不安」という気持ちになってしまうそうです。
男性の場合は、短く刈り上げてる人がほとんどなのでまめに髪を切りに行く人が多いです。 男性が髪を短くする理由はイスラムの教えにもあったりするそうですが、とにかく男性のちょっと長めのスタイル(僕のような)には物凄い違和感を感じるようで「お前はゲイなのか!?」とよく聞かれたりもしました(笑)。