もう一人の“旅人美容師”と出会い、一緒にトルコ人をカットする旅へ!-旅人美容師の世界一周の旅コラムvol.6トルコ協和国編-
「世界一周をしながら、1,000人カットする! 」
そんな夢を抱きながら旅する美容師、桑原淳(くわばらじゅん)さんの人気連載! 毎月ひとつの国を取り上げ、美容師目線で見たその国の文化や情勢、住む人の特徴や髪質、実際にカットしてみたエピソードなどを紹介します。
こんにちは。旅人美容師の桑原淳です。
僕は現在、 “さまざまな国を周って1,000人カットする”という夢を掲げ、世界を旅しています。
この度、好きな美容師をしながら、「ハサミ」一本でいろんな人に出会い、経験をしたことを、僕なりの解釈で紹介させていただきます。
今回は日本人にも大人気の国、“トルコ共和国”。
まず少しこのトルコという国について説明しますね。 トルコはとても珍しい国で、アジアとヨーロッパの2つの大州にまたがっています。
首都はアジア側にあるアンカラという街なのですが、観光地としても 有名なイスタンブールはアジア、ヨーロッパにまたがっています。
じゃあトルコは結局どっちなの?という声が聞こえてきそうですね。 トルコの国土の96%がアジア側にあり、人口でもアジア側に住む人が約90%を占めるそうなので一見アジアの一国のようですが、トルコ政府の見解ではヨーロッパの国としています。しかし、世界的には政治的な問題もたくさんあり微妙なところだそうです。
ちなみに日本の見解では、トルコは中東の国として分類されているとのことです。 僕は年末年始、イスタンブールに約2週間ほど滞在しました。 友達からくる”メリークリスマス”だったり”明けましておめでとう”のメールを見るたびに少し寂しくなったりもしたんです。
なぜならトルコにはクリスマスやお正月というものは特になく、街は日常そのもの。 トルコはイスラム教の国で、そういったことに関してはむしろ祝っちゃいけないことになっているとかなんとか…。 それでも1月1日はさすがに学校、仕事などはお休みになるみたいですが、翌日からは始まります。 ちなみに僕は2015年最初のご飯はケバブ(有名なトルコ料理)で、趣も何も感じることができず、少し寂しかったです。
そんなイスタンブールですが、滞在した2週間の間に本当にいろんなことがありました。
大寒波に襲われたり、トルコ人の男の子とイブの夜に男二人で恋愛について語り合ったり、大きな新聞社に取材されたり…。
なかでも特に思い出に残ることを書いていきたいと思います。