ギリシャの古代都市“アテネ”の美容室に突撃-旅人美容師の世界一周の旅コラムvol.5ギリシャ編
営業中のお店の中で外国人がそこで働く美容師をカットするというなんとも不思議な図ができ上がりました(笑)。
ペーターはすでに短かったので全体的に1センチほどカットし整える。
彼はなんと自分が担当しているお客さまがアシスタントにシャンプーして乾かしてもらってる最中の時間を使って僕に切られてました(笑)。
クリスもその辺で買ってきたコーヒーを持ち込んで他の美容師さんや、 待ち合いで待ってるおじいちゃんと子どもと話し込んでるし、他のお客さまもみんな僕に話しかけてきたりするし、とても自由でいいなという印象を受けました。
「日本だとこういうの全然ないですよ。お客さまはお客さまだし、美容師は美容師というか。コーヒー片手に美容室に遊びに行く! って気軽にできないですよ」
僕がこう言うと、ペーターはこう返してきました。
「そうなの? これがアテネの美容室だよ。ギリシャ人はみんな暖かいんだ。みんなウェルカムなんだよ。だってそのほうが楽しいだろ?」
自由すぎるのではなくて、これが普通なんだ。
なんかこういうお店って楽しそうだなって思いました。
最後は待っていたおじいちゃんと子どもをはじめとするお客さま、美容師さんたちに別れを告げお店を後にしました。
外国人がいきなりやってきても、笑顔で迎えてくれて、そして髪の毛を切ってくれて、切らせてくれて、本当に暖かく接してくれたことがうれしくてたまりませんでした。
すごくいい経験ができたと思うし、何より楽しかったです。
最後になりますが、ギリシャで今流行中のヘアスタイルについてです。
男性は短くスッキリ刈り上げているようなスタイルが多く、特別ギリシャっぽさはありませんでしたが、若い女の子の間では片方の髪を思いっきり刈り上げるのが流行っているそうです。
ボブやロングとかでも、サイドの髪を片方だけジョリっと刈り上げるというもの。なかなかパンチがきいてますよね。街を歩いていてもそういったヘアスタイルの女の子をよく見かけました。
古代文明の面影が残るアートの街アテネ、世にも珍しい世界遺産メテオラ…
一生に一度は行ってみることをオススメします!
次回は、ニュージーランド人の旅人美容師とコラボ!! 親日国“トルコ”です。お楽しみに!
旅人美容師コラムバックナンバー
- プロフィール
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旅人美容師
桑原 淳 (くわばら じゅん)
山梨県出身。幼いころのからの「東京の一等地で美容師になる」夢を叶えるため、18歳で上京。日本美容専門学校卒業後は、都内2店舗で経験。「たった一度の人生だから!」という思いから、2014年3月にサロンを退社し、世界一周をして1,000人ヘアカットをする旅に出ている。
blog⇒ http://junkuwabara0614.blog.fc2.com/
(撮影・文/桑原 淳)