憧れのトレンド発信国“イギリス”で出会った美容師マデリン-旅人美容師の世界一周の旅コラムvol.4イギリス編
会ってみると、明るくて優しそうなお姉さん。
彼女は自称27歳(10歳ごまかしてるらしい)のロンドン在住のマデリンさん。
スコットランド出身でロンドンの有名な美容室で働いていたのですが、1年前に独立して今はロンドン郊外の静かな場所で「STUDIO 90」というお店を経営しています。
彼女のお店はいろんな会社が入っているビルの一室にあり、凄くオシャレで、僕が将来こんな店を作りたいなぁなんて昔から想像してた美容室がそこにありました。
「カットする人がいるなら本当に好きに使ってね! 空いた時間は何するの?」
「観光も興味ないし…もしよかったら、いろいろ見たいからアシスタントやってもいいですか?」
「本当に? 助かるわ! ちょうどアシスタント探してたの!」
そんな会話をし、トントン拍子でマデリンと一緒に働かせてもらうことになりました。
マデリンと一緒に働かせてもらうとになった初日、彼女は予約がたくさん入っていて忙しいみたいでした。
僕の方はFacebookやInstagramなどで希望者を呼びかけたところ予約してくれた方々が11時、16時、6時の3人でした。
自分の予約以外の暇な時間はマデリンの手伝いをすることに。
アシスタントです!
ロンドンはさすが多国籍の街ということもあり、来てくれるお客さまもさまざまでした。
それぞれのお客さまに合わせてカットやブローをするマデリンを見ているだけでも、すごく驚きや気づくことがあり、マデリンが何かするとこを見ては「なんであんな感じでブローをするの?」とか「なんでこの薬を使うの?」と質問をし、いちいち説明してもらっていました(笑)
さらに、マデリンがすべてのお客さまに僕の事を紹介してくれたので、マデリンとお客さまと一緒に3人で談笑することもしばしばで、とても楽しい時間を過ごせました。
毎日数人の方が僕のもとにカットをしに来てくれて、それ以外の時間はシャンプーしたりドライをしたりと本当にサロンで働いているかのようでした。
暇なときはマデリンとみかんを食べながらくだらない話をしたり、店の周りを散歩したりもしました。
毎日、彼女の1日の予約が終わるとその日は閉店。
大体夕方6時頃です。
彼女は帰宅し、僕は夜になるとお店の床に布団をひいて寝泊まりしていました。
ですが、最終日だけは違いました。
この日は10月31日ハロウィン。
営業後にマデリンの美容室を使い、ハロウィンパーティーをやることになったんです。
ただ、さすがに本場イギリス。
同じビルで働いている人、その友達も本気の仮装をして集まり、お酒を飲んでノリノリの音楽をかけ、美容室はクラブと化してしまいました。
日本ではあり得なそうな状況に最初は笑うしかなく少し戸惑いましたが、集まった人々と深夜まで楽しい時間を過ごせました。