人材不足の時代に、あえて3年制に踏み切った理由。東洋理容美容専門学校が考える、業界貢献の新しい姿
在校生も、卒業生も、ずっと学べる場所がこの学校であるべき
―1年プラスすることで即戦力を育て、将来も考える時間をつくるということですね。
そうですね。最終的には、卒業生の学び直しができる場所にしたいと考えています。サロンに就職してスタイリストになった後、もっと学びたい、独立がしたい、事業展開がしたいとなったときに、学べる場所がこの学校であるよう準備をしていこうかと思っています。その前段階として、3年間でどこまで学べるのかチャレンジしてみようと。私自身も学生の頃、当時はまだ1年制でしたが、2年制の学校に編入したんですよ。その2年間で経営学やフェイシャルケアなどのプラスアルファの技術を学び、今に活きる知識をたくさん勉強できたことがすごくいい経験になったんです。それを今の学生にも経験してもらえたらと。
−具体的には、どのようなことを教えるんですか?
先ほどもお伝えしたウェブマーケティングや経営学などの、将来を見据えた上でこれから先必要になる知識や教養を科目に入れます。また、美容技能に関しては、英国政府が認証する「City&Guilds 国際美容技能試験 Module.3」を導入し、合格に向けた指導をしていきます。この試験はカウンセリング、接客、カットカラーブロードライ等の施術、アフターケアのアドバイスまで行うサロンワーク型の国際試験で、「家族・友人に接客施術を行い、料金を得ることができるジュニアスタイリストのレベル」が合格基準です。もちろん学生には試験に合格してもらいたいですが、City&Guildsの授業を通して美容師に必要な接客・技術の全体像がイメージできる状態にしてあげたいと思っています。闇雲に与えられたカリキュラムをこなすよりも、全体像を理解し、目標を設定することで、自分が今ここまでのレベルなんだと理解させてあげるだけで学び方と習得のスピードはグッと変わります。
(City&Guildsとは?)
>美容の仕事をとおして、どう社会と関わっていくかが伝えたいこと