ポジティブな影響力を与えてくれる注目のトップランナー登場!小西恭平COA、泉貴寛 SIGN、中村雄樹 REDEAL、池田アツトシ GARTE、木村允人 fifth
成長ストーリーをデザインする「進化系思考」のイノベーション
木村
2021年を振り返ると、本当の本質を持ったサロンじゃない限りは生き残れないという印象。今の流れに柔軟にのれないと。時流に鈍感なサロンでは、スタッフが逃げていきます。それプラス、マネタイズです。しっかり収益化できる仕組みがなければ、スタッフも定着しないし、サロンの永続はありえないかな。僕はカリスマ美容師にはなれないと、自分の中で納得しているんですよ。その代わりに、自分が美容師としての経験を生かしてお金を生み出そうと。とことん利益に執着して、イノベーションしていきたいと考えています。
泉
オープンして1年半ですけど、実際にこれまでに離職者は4名いました。やはり多少の入れ替わりは仕方ないですし、変化し進化していくためにも必要なステップだと捉えています。それはお客さまにとっても言えること。自分たちが2年以上同じブランドの服を着るかと言ったらそうでもないですから。2年前と今とでは、ちょっと違うなと思うところもあります。だからシェアサロンという新しい展開にも挑戦しています。経験のあるスタイリストが所属してくれていて、ちゃんとした技術を身に付けたいとう人も。サインからシェアサロンにいくのもありだと思う。スタッフの変化にも柔軟に対応できる環境は整えておきたいですね。
小西
自分も立場上、SNSを今は頑張っていますけれど、美容師という仕事が好き。この好きという気持ちを持ち続けたまま、切っていたいんですよね。本当に髪をデザインすることが好きだし、いろんな刺激を受けてまたデザインに落とし込むプロセスも好きだし。SNSは必要なことではありますけど、それだけに固執することなくサロンこそが自分の居場所だと信じて働いてもらえると嬉しいなと思います。
中村
僕が前社でも色々恩恵を受けてきているので、そこはきちんと受け継いでいきたい。丁寧に育てていただいた分、自分も業界に対して返していきたいですね。集客サイトも一番低いプランで利用していますが、それで新規で月200~300万円につながっているし、より勢いが増しています。SNSがバズっていない24歳のスタイリストも、145万円売り上げて、その翌月には180万と、ちゃんとリピーターを獲得している。今の時代でSNSがバズってなくて、150万オーバーのスタイリストが育っているのが本当に喜ばしいことです。SNSでバズらないと美容師続けられない、という風潮の性で、愛情持って育てたスタッフが諦めるのがとても悲しいんです。SNSで勝負しなくてもいい仕組みを作りたかったという気持ちがあります。
泉
僕には10店舗を展開したいという目標があるから、まずは10人の任せられる人を育てたいと考えています。表参道店はあくまでも基幹店というポジションにして、ハイライトデザインで白髪のお悩み解決したり、スタイルチェンジや酸性領域によるお悩み解決など潜在的ニーズにフィットしたサービスで貢献していきたい。ゆくゆくはぞれが全国規模でできればと思います。実は木村さんと僕は専門学校時代からの友達で、サインのコンサルにも加わってもらっているんですよ。
木村
僕はカリスマ美容師の裏で支える仕事がしっくりくるようで。人のインフラを作るところにフォーカスしています。インフラは何かいうと、生活必需品です。髪を切るインフラは、ハサミ。集客するインフラは、ヘアスタイル。そんな背景を踏まえた新しいサブスクも考えていますし、美容師というよりはIT的なところから何かを仕掛けて勝負をするつもりです。
(文/QJナビDAILY編集部 photo/松林真幸)