ポジティブな影響力を与えてくれる注目のトップランナー登場!小西恭平COA、泉貴寛 SIGN、中村雄樹 REDEAL、池田アツトシ GARTE、木村允人 fifth
世界観で勝負する時代。美容業界を牽引する新進ブランド、展望と戦略
木村
今回、実は僕だけがみなさんとは立場が違っていて。僕は役員というポジションでフィフスのマネジメントに携わっています。2022年は創業20周年になるんですけど、16年目からスケールしてきていて今5店舗展開しています。2022年春までに追加3店舗を予定してます。うちは中規模サロンですけど、小西さん、池田さんは大型サロンをオープンされたばかりなので、とても興味があります。
小西
実は大型店を出そうとしたとき、周囲からの反対の声もありましたね。今の時代、小規模サロンをどんどん拡張させていくのが主流とされていますし、大型サロンから縮小していく流れも見えています。ちょっと時代と逆行しているような感覚ですよね、きっと。
池田
僕は2020年から2021年にかけて3店舗を出店してみて。若手スタッフにも役職についてもらい、それに伴う職務権限も決めたりしていろんな挑戦をしてきたんです。僕ば以前、ピークアブーにいた経験があるので、ピークアブーの存在が目標なんですよね。技術で日本一になりたい。だったら技術で日本一を目指しているのに多店舗経営していたら、それこそ本末転倒だな。1店舗じゃなきゃダメだということで、大型店のオープンに至ったんです。
小西
うちは銀座で110坪です。それでもスタートアップのメンバーがうちの場合は多かったので、これくらいの規模感が必要だったんです。僕らの強みってSNSなんですよね。でもSNS美容師として叩かれやすいターゲットにもなる。だったらいっそのこと、それを武器にしたらいいなと思ってて。それで突っ切って銀座に大型サロンを出すことに至りました。SNSを主軸にしていますから、内装もしっかりこだわっています。店内の至るところにコアの文字を入れて、お客さまがインスタのストーリーズに載せたらそこで拡散されるように。最初の頃は個々の美容師に指名がついていたのが、最近ではお店に行ってみたいという流れもあって、他のスタッフにも予約が流れていく傾向があります。
中村
僕は原宿でヘアカラーを武器に働いてきていたんですけど、原宿で培った技術を郊外から展開することで付加価値が生まれると思って。それで埼玉・大宮で独立しました。デジタル化のおかげでリアルタイムで情報は入ってくるので、幸いトレンドのタイムラグを感じることはありません。あと郊外に自分がいることで、客観的に見えてくるものもあって面白いですね。
スタッフたちのポテンシャル。サロンの成長へと寄与していく
泉
僕は「長く勝てる」というサロンを作りたいという思いがあるので、まずお客さまがどういうライフスタイルを送っているのかを考えました。美容室にいく時もあれば、ネイル、エステ、ヘッドスパに行くこともありますよね。新規顧客を獲得する前に、そのお客さまの生活の一部として利用していただけたらな、と。今はヘアとヘッドスパサロンだけですが、ゆくゆくはマツエクやネイルなども出店ラインナップに入れて、お客さまのビューティは全てサインになるのが理想ですね。
木村
フィフスが中規模でバンバンスケールしていく方針でして。集客に関して言えば、かなりシステマチックな仕組みを作っています。美容技術が好きなスタッフたちがいて、そのスタッフたちが報われるようにするのがマーケティングをやる僕の仕事だと思っているんです。僕も、そしてスタッフも、独立をしないで共有、共存していくのが新しい展開なのかなと思っています。
池田
話が変わりますが、10年前の僕がアシスタントだった頃、「美容室」の存在そのものに憧れていたんです。アシスタント時代に、有名店に就職した元同級生とご飯に行くと、どっちのサロンがカッコいいかでバトルが始まるくらい(笑)。アシスタントでも、そのサロンで働くことのプライドを持っていたし、それがカッコいいなと思った。それが最近になって消えた。今は美容室ではなく、美容師に憧れる時代なんですよねー。たぶん、カッコいいと思える美容室がないんだと思う。だから自分たちがやってやるという勢いで、昔の有名店が辿った道を僕がやりたいんです。実はフリーランスが増えてきている流れにもちょっと抵抗があります。フリーランスが多い理由って、たぶん働きたいサロンがないんですよ。
木村
僕もそれは思いますね。僕もフリーランスが増えていく流れには危機感を感じます。いわゆる有名店の雇用は低すぎる、とかいろいろな問題もあるんだと思いますが、会社だからこそ叶えられることもたくさんありますからね。ちなみにうちは正社員雇用で実質的には完全歩合です。あとサロンで集客しているので、新規顧客が多いんですがそこからも歩合が発生するんですよ。