【堀江昌樹】編集部員が摩訶不思議なアレに体当たりレポート。ハサミなのか?コームなのか?TOKIKATAってナニ?
[堀江さんにインタビュー]摩訶不思議なアレを解明!
Q. そもそもどういったものなの?
TOKIKATAは、頭皮への刺激によって髪質改善するシザーコームで、生えグゼの解消はもとより、髪のボリュームアップもダウンもOK。ハサミの形をしていますが、ハサミではないんです。
実は髪の生えグゼの原因って、毛根の形状や向きからも影響を受けているんですけど、そこを解消するためには、地肌の汚れを取り、毛根の絡まりを解く、そして頭皮や髪の水分量を上げることがポイントになってきます。詳しい説明はここでは避けますが、特殊なオリジナル鋼材によるTOKIKATAを使うことで科学的なメカニズムが起こっています。
Q. TOKIKATAとの関係は?
僕自身、カットにこだわりがあるし、もっとカットの完成度を高めていきたいと思って、類似商品は一通り試してみたんです。でも、なかなか納得いくものがなくて。メカニズムを知れば知るほど、自分のアイデアも加えて商品化できるんじゃないかって思うようになって。そして20年以上前から僕がハサミの研ぎをお願いし、お世話になっているシザーストリートの古川さんに、こんな商品が欲しいと相談したんです。そして、ようやく10年かかって形になったというわけです。
Q. どんなタイミングで使うと効果的ですか?
完璧にカットが終わって、ドライして、スタイリング剤を使う前にTOKIKATAを使うことが多いですね。まずは100%完璧なカットに仕上げて、さらにTOKIKATAを入れてあげるとさらに完成度が上がるんです。セットの手間をかけずに形ができるから、お客さまの満足度が高いです。
あとデザインのクオリティを上げるだけでなく、つむじや生えグセ、髪のボリュームアップやボリュームダウンなど、デザインで治らないお悩みってありますよね。それをTOKIKATAで改善できるので、お客さまにとっての感動が、デザイン以上の領域に届くのです。例えばつむじ隠しをする場合、ハンドドライが一般的ですよね。根元を濡らして、根元をつぶしながらドライヤーでドライする形ですけど、TOKIKATAのようなツールを使うことで、その工程も劇的に短縮できるんです。
僕たちのサロンワークって、お客さまの感動のポイントをいくつか用意し、ご満足いただいて帰るという流れを作ります。TOKIKATAをどこかに組み込むことで、お客さまの感動レベルがパーンと上がるのを実感しています。
Q. 最後に、堀江さんの今後の展開は?
今は、新しいサロンのオープンを目指して準備中です。22年間在籍させてもらったapishでは技術はもとより、美容師としての仕事へ向き合う姿勢など多くを学ばせていただきました。こうして新しい道へと送り出してくださった坂巻さん(坂巻哲也さん/apish代表)には感謝の気持ちしかありません。
またリクエストQJのYouTubeチャンネルで「10分カット」への出演も決まりました。新サロン「Hunk.(ハンク)」の全貌は、そちらでご覧いただけるかも。ぜひ期待してください。
ル・トーア東亜美容専門学校を卒業後、apishに入社。apish jeno店長を経て、全店統括のクリエイティブディレクターに就任。2017年2月に「JENO」をオープン。幅広いデザイン表現を可能にする巧みなカット技術を誇る一方で、クリエイティブ表現にも注力。JHA、THAなどフォトコンでも活躍する。2022年11月、22年間在籍したapishを退社。新たな展開に向けて現在準備中。
Instagram: horie_hank
(文/リクエストQJ編集部 photo/松林真幸)
re-quest/QJ navi DAILY Instagram