LECO代表 内田聡一郎×ファッションスタイリスト相澤樹×ヘアメーキャップアーティスト奥平正芳 超売れっ子クリエイターの2人への質問! 下積み時代は何してた? Voicyスペシャル鼎談(ていだん)
「師匠とクラブに行って、家に送り届けるまでが仕事だった」(相澤)
内田 師匠の飯嶋さんがバリバリだからさ、めちゃくちゃ鍛えられたんじゃない?
相澤 厳しいと思ったことはなくて、めちゃくちゃ楽しかったよ。毎日寝なくても全然平気で。仕事が終わって遊びに行くまでが1日だったから。「準備終わりました!」「じゃあクラブいく?」みたいな。
内田 師匠も行くんだ!
相澤 そう。で、お家にお送りして、「何時間後に迎えにきますね」までが仕事だったから。だから私はめっちゃ楽しかった。
内田 独立後は紆余曲折なかったの?
相澤 やっぱ年齢によってね、仕事の内容が変わってくるから、「お金はないけど自由にやってよ」っていうのがなくなってきちゃう。そういう意味では物足りないなと思ったこともある。企業さんと一緒につくっていける楽しみは増えるんだけどね。
内田 ミキティはショップやったりポップアップやったりしてるよね。そういうところにつながっているのかな。
相澤 つながっていると思う。普段、忙しいとクリエーターとしかつながれないじゃない?普通の人と会って、普通の話がしたいなと思ったからポップアップとかやりたくなったんだよね。
内田 オクちゃんも仕事だけじゃなく、クリエイティブな作品をやってるよね。
相澤 ヘッドピースとかカッコいいよねぇ。
奥平 仕事ってどうしても制限があるので。でも自分の頭の中にあるものはその制限から飛び出ていたりする。それは自分から見せていかないと。
僕らヘアメイクって仕事を受ける立場だから、やりたいことを自由にやれるわけじゃない。だからこそ、自分の頭の中にあるものを見せることで、仕事と自分のやりたいことを近づけていきたいって思いがあるかな。
内田 「こういう仕事もやれんだぞ」ってことだよね。
奥平 今って自分がつくったものを発表しやすいじゃない。
相澤 Instagramができたからね。
奥平 昔はブックをつくって、営業で回らないと見てもらえなかったわけじゃない。今はアップすれば見てもらえるからね。
内田 Instagramから仕事くることもあるの?
奥平 ありますね。海外からもよくくる。
相澤 そんなの昔は考えられなかったもんね。本当に世界が変わったと思うよ。
→後編に続く
LECO代表 内田聡一郎(うちだ そういちろう)
2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発など様々な分野で活躍。2018年 渋谷にLECOをオープン、2020年 セカンドブランドQUQUをオープン。代表として今後一層の活躍が期待されている。著書「自分の見つけ方」(2013年)、「内田流+αカット」(2017年)、「内田本」(2018年)を発売。また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。
2019年12月から若手美容師にエールを送るsoucutsラジオを始動。
【twitter 】@soucuts
【instagram】@soucuts
スタイリスト
相澤 樹
宮城県出身。文化服装学院スタイリスト科卒業。卒業後スタイリスト・飯嶋久美子氏に師事。約2年半後の下積みを経て2005年に独立し、フリーランスに。エディトリアルを始めアーティスト、広告、CMなどジャンルを問わず活躍。衣装デザイン、エディトリアルディレクション、空間プロデュースなど多方面の活動も行なう。著書に「Re BON bon!」(祥伝社)「kawaii図鑑」(文化出版局)などがある。
【instagram】@mikitiaizawa
ヘアメイク
奥平 正芳
ル・トーア東亜美容専門学校卒業後、資生堂MASA渋谷へ。2004年よりフリーランスのヘアメーキャップアーティストとして活動開始。現在、ファッション、広告、音楽とジャンルを問わず幅広く活動中。ヘッドピースやウィッグなどの創作活動でも注目を浴びる。
【instagram】@masayoshiokudaira @masayoshiokudairahead
【HP】 http://masayoshiokudaira.com/
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