【福岡メンズヘア新潮流】２大サロン『Skill』と『fifth』が地の利を活かしたブランディングを構築中。九州最大都市から発信するメンズヘアトレンド
福岡のヘアシーンを東京レベルに
――福岡のメンズヘアシーンを変えたいという使命感みたいなものも感じていますか？
fifth石橋：そうですね。僕が美容学生の頃はトレンドのスタイルをしっかり提供できるサロンが九州にはまだ少なくて、東京まで髪を切りに行くという流れがありました。今は「fifthが福岡にあるんですね」とお客さまが喜んで来店してくださるので、都内と変わらない技術提供はもちろんのこと、それ以上のスタイルがつくれる文化をつくっていけたらと思っています。最終的には九州全体のメンズのおしゃれ感度を高めたいと思っていて。学生から憧れられる立ち位置になれば、九州内でシェアが広がって意識を底上げできると思うんですよ。
Skillでぐま：僕らはメンズヘアを通して美容業界を進化させていきたいと思っているので、これまで業界で許容されてきたグレーな部分、例えば拘束時間の長さなども含めて、労働環境をクリーンに変えていきたくて。そのために河野（Skill代表）がいま注力しているのが「超ホワイト企業化」なんですけど、まだ甘いな…と思うような部分を徹底的に見直して修正し、それを発信していこうと。新しいヘアスタイルの発想も、いい環境のもとで心に余裕がないと生まれないじゃないですか。なので、頭が常にいい状態で回るように誰もが働きやすい環境にしていきます。「メンズヘア業界にこんなクリーンな会社がありますよ」というのを福岡から発信していきたいです。
――志が高いですね！ 働きやすい環境を若い世代がつくっていくというのは、業界の未来にとっていい流れですよね。スタッフも嬉しいと思いますし。
Skillでぐま：うちの場合は、一番下のアシスタントが最も熱量が高いんです。2年目のスタッフが下からお尻に火をつけられて「やばい、やばい」ってなるような、そんな状態なんですよ（笑）。スタイリストもそうです。なので、Skillは個人の発信力が強いようで、実は意外と高め合いながら相乗効果で上がってきている状態です。
fifth日笠：fifthは「1000人企業」をめざしていて、そこから逆算して具体的な数値目標を立てているんですね。まずは最速でfifthグループ九州エリアのみで売り上げ5億をめざしていて、そのためにいろんな部分を細分化し数値設定をして動いています。今のところ目標は着実にクリアできているので、それをさらに伸ばしていこうと考えていて。
――両サロンとも、やる気のある人材をしっかり採用できていることがすごいなと思うのですが。
Skillでぐま：うちはどんな熱量を持っている学生なのかを全員で見たいので、スタイリスト勢揃いで面接しているんですね。はたから見たら圧迫面接なんでしょうけど（笑）、採用はすごく大事ですから。今年は11人採用したんですが、みんな熱がすごかったんですよ。それだけメンズ業界が盛り上がっているんだなと感じました。
fifth日笠：うちのスタッフもみんな熱量が高いので、先輩がどんどん売上を上げていくと、それを見ている後輩たちが「俺もできる」という頭に自然となっていくんですね。そこを目指すなら、これをやっていく必要があるよね、という感じで僕は伝えているんですが、すんなり腹に落ちるようです。東京のようにスタッフ数が100人を超えてきたら指導者がもっと必要になってくるので、そこも意識しながら育てているところです。
Skill内田：「福岡にこんなにいい会社があるんだぞ」というのが九州で浸透していけば、上京をやめる人も出てくると思うので、さらにいい人材が集まってくるんじゃないかなって期待しています。
