【福岡メンズヘア新潮流】2大サロン『Skill』と『fifth』が地の利を活かしたブランディングを構築中。九州最大都市から発信するメンズヘアトレンド
福岡のメンズヘア界で、いま最も勢いがある2大サロンと言っても過言ではない『Skill(スキル)』と『fifth(フィフス)』。ここ2年で、福岡の天神エリアにそれぞれ3店舗を展開しています。業界の先を見据えたマーケティングと確かな技術力、そしてスタッフの可能性を最大限に引き上げるマネジメント術など全てがバランスよく機能している両サロンは、普段どのようなマインドセットで仕事に取り組んでいるのでしょうか。キーマンとなるスタッフにお集まりいただき、それぞれの取り組みについて座談会を敢行しました。
写真左から 内田 翔太朗さん、でぐまさん
Profile:
内田翔太朗(うちだしょうたろう)/『Skill天神今泉』副店長
1999年生まれ、福岡県出身。福岡美容専門学校を卒業後、福岡県内2店舗を経て24歳でSkillに参加。メンズパーマを得意としており、顧客のパーマ比率は80%を超える。
Instagram:@u.sho0112
刈り師でぐま(出口将樹)/『SECOND HOUSE by SKILL』トップスタイリスト
長崎県出身。福岡美容専門学校を卒業後、レディースサロン2店舗を経て、2021年『Skill』オープニングメンバーとして参加。TikTokフォロワー数31万人。
Instagram:@deguma555
写真左から 日笠蓮さん、石橋宥志さん
日笠蓮(ひがされん)/『fifth TENJIN』fifth Group福岡エリアマネージャー
1995年生まれ、京都府出身。明日香美容文化専門学校通信過程で学びながら、京都のサロンに勤務。2023年8月、fifthに入社。九州のスタッフ教育と人事業務を担当。
Instagram:@renhigasa
石橋宥志(いしばしひろゆき)/『fifth TENJIN』店長
1999年生まれ、長崎県出身。ハリウッドワールド美容専門学校を卒業後、地元の地域密着型サロンに入社。活躍の場を求めて2022年、fifth入社。23歳で店長に抜擢される
Instagram:@hiro_fifth
fifthの組織力。Skillの個人力。
――福岡のメンズヘア界隈は、かなり盛り上がっているようですね。まずは3店舗目をオープンされたばかりのfifthですが、新規数がすごいことになっているとか?
fifth日笠:そうですね、ありがたいことに。組織としてかなり集客サイトに力を入れているので、新規の流入は順調です。今月スタイリストデビューしたスタッフは、初月売上が200万を超えました。そのうち指名が150万を達成していたので、今後はその数を平均値にしていこうと思っていて。上振れするスタッフは400〜500万を目指せるように、会社として取り組んでいこうという感じです。新規を再来させるためのコミュニケーションも大きな課題なので、僕がサロンに立って直接指導していて。今はまだスタッフが20名ほどなので、一人ひとりにしっかりと伝えられるんです。
――なるほど。しかしデビュー初月200万というのは驚きですね。fifth同様にSkillも出店以来、勢いが止まりませんが、集客面はどのような取り組みをされていますか?
Skill内田:僕らは1店舗目の立ち上げのときから、高い技術力を武器に「福岡発信でトレンドをつくる」という目標を掲げて頑張ってきたんですね。これまでは東京発信で地方に広がるのが一般的な流れでしたが、福岡からつくっていこうと。そのために、スタッフ一人ひとりがSNSで積極的に発信しています。例えば僕は“サーフカール”を今年のいち推しとしてTikTokで打ち出したんですが、そのワードがバズって総再生回数1000万回超えになりました。
――その数もまたすごい…。確かに、近年は福岡からの発信がSNSで上位に上がってきてますよね。かなりの数を投稿されているんですか?
Skill内田:当初はかなり発信していました。その頃に比べると最近の投稿数は減っているんですが投稿のクオリティを落とさないように、スタッフみんなで気をつけながら取り組んでいます。
――fifthは組織力、Skillは個人の発信力が強いイメージがありますよね。
fifth日笠:うちは組織としての再現性を担保したいので、どのスタッフが担当しても一定の技術レベルを提供できる教育に重きを置いています。いわゆる”属人性”に頼らないように気をつけて、組織として強いということを目指しているんですね。そのために、木村(fifthグループCMO)の思いや考え方を福岡のスタッフにしっかり根付かせることを僕が担当している感じです。
Skillでぐま:Skillは店名のとおり、立ち上げからずっと”技術力“にこだわってきて、スタッフが増えていく中でも、そこはブレずに全員で取り組んできました。とはいえ、やっぱり東京の影響力は強いので、そこを打破するためにも新しいスタイル発信に各自で力を入れてきたんです。動画発信は強制しているわけではないんですけど、みんな自らどんどんスタイルをつくって動いていて。熱量が高い人材が集まっているというのもありますが、社内の人間関係がいいせいか、休日でもお店に来て動画をつくったりするスタッフが多いんですよ。