ナチュラル押しでも埋もれない!  siki 磯田基徳さんの「#地毛風カラー」戦略

リアリティのある“透明感”を写して、説得力のある発信をする

 

 

インスタなどにアップする写真で大切にしているのは、説得力とリアリティです。「地毛風カラー」の重要なポイントは透明感。ただのトーンダウンではないことを伝えるためには、その透明感がしっかり感じられる写真じゃないといけません。

 

 

撮影はできるだけ自然光が当たる時間帯に行っています。光が当たると透明感がしっかり出ますし、ヘアカラー施術後の日常生活での見え方も感じてもらえます。

 

 

ビフォー、アフターを並べてレイアウトして質感の変化を見比べやすくしたり、髪が動いたときの透け感を見せるために1分間くらいの動画を載せたりすることもあります。

 

また効果的に発信し、浸透させていくには量も必要です。僕の場合は早い段階から「地毛風カラー」をしてくださるお客さまが多くて写真をたくさんアップできたのと、フォロワーの多いお客さまに拡散してもらえたので、それも浸透させていくうえでラッキーだったと思っています。

 

ワントーンカラーだから、クオリティがとにかく重要

 

 

基本の「地毛風カラー」はワントーンカラーです。だからデザインでは差別化ができないんですね。何で差別化をするかというと、それはクオリティの一言に尽きます。写真の撮り方や発信にも力を入れてきましたが、それ以上に力を入れてきたのがこのクオリティです。

 

暗いけれど透けるカラーは、アンダーの赤みや黄みを徹底的に消してこそつくれる髪色。

 

またアンダーの状態に左右されずに、なめらかに統一された髪色に仕上げることもポイントです。だからアンダーの見極めがとても重要になってきます。どこまでが赤みが強く、どこからが黄みが強いのか。それによって薬剤を塗り分け、塗布量をコントロールしていきます。

 

またメーカーによって異なる薬剤の特徴を把握し、使い分ける必要もあります。例えば同じアッシュ系でもメーカーによって青の色みが強いもの、緑の色みが強いものなどさまざま。うちでは今、5つのブランドのヘアカラー剤を入れています。カラー剤の種類を増やしたことで、どんなアンダーの状態にも対応できるようになりましたし、僕自身のヘアカラーの引き出しもすごく増えました。

 

サロンワークでは薬剤塗布をアシスタントに完全に任せることは絶対にしません。僕が1人で塗りきれないときも、はじめは一緒に塗って細かいポイントや仕上がりのイメージを伝え、塗り途中にも必ず1度はチェックしにいきます。

 

ナチュラルなものは違いが出しにくいし、伝わりにくい。

 

だからこそ小さなクオリティの差が、お客さまに選ばれるか否かのポイントになると感じています。

 

>「地毛風カラー」の次なる展開。この秋、磯田さんが発信しているヘアカラーとは?

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