SHACHUが美容専門学生から愛されるワケ
オープンから今まで退職者はひとり。スタッフのモチベーションを保つ秘訣
−美容学生も大事にされていますが、スタッフも大事にされている印象ですね。
そうですね。SHACHUが2013年にオープンしてから退職者はまだひとりしかいないんですよ。
−それはすごいですね。スタッフのモチベーション維持の秘訣を教えてください。
僕が行っているモチベーションアップの秘訣は3つあります。
1つ目は地方にセミナーへ行くとき、普通はメインアシスタントの子を連れて行きますが、もし大阪でセミナーをするなら大阪出身の子を連れていきます。 仕事で地元に帰れるってうれしいことですよね。
2つ目は、美容師としてのワクワクポイントを多く見せてあげること。
まず、最終合格者の子たちのグループLINEを作成するんです。 そこで、僕が自作したお店のPV動画を投稿して、「この世界に入れるように頑張ろう」と鼓舞したり、このあいだメーカーさん主催のヘアショーに出させてもらったときも、1年目の子も積極的に参加させました。そのヘアショーの動画を見せて「次はこの舞台に立てるように頑張ろう」と、分かりやすい目標を提示してあげる。 やっぱり美容師になったからには作品に携わりたいですからね。
3つ目はアシスタントでも、お客さまからあの子(アシスタント)に施術してもらいたい、と希望をいただければ積極的にお客さまの施術をさせます。 僕は売り上げを立ててからデビューできるようになればいいと思っているんです。
例えばカラーやシャンプーだって僕でもできますから、まずはお客さまの施術優先。もちろん僕のチェックは入りますから、技術面もちゃんと見ています。 そうして、デビュー2ヵ月で売上が250万円になった子もいる。アシスタントでも1ヵ月50万円売り上げている子だっています。1日中お客さまの施術をしているアシスタントもいるほどです。 お客さまを施術するって美容師にとって一番のモチベーションになります。それにすごく上手になるんです。
僕の今後の目標はSHACHU全員を売れっ子にすること。スタッフは宝物なんです。
2017年新卒入社の下田桃子さんがSHACHUに入社したワケ
名古屋出身で、名古屋での就職も考えていましたが、「絶対にここに就職したい!」と思えるようなサロンがありませんでした。そんなときに、カラーがとても上手なサロンがあると知ってきてみたサロンがSHACHUだったんです。 お客さまとしてきてみると、スタッフ同士がとっても仲がよくて、施術してもらっている間中楽くて「絶対にここに就職したい!」 って思ったんです。他のサロンを受けることはほとんど考えていませんでした。 就職してからもすごく楽しいです! 今年はまず自分に任せてもらえることを増やすこと、2年以内にデビューできるようになること。ももさんに施術してもらいたい! と思ってもらえるように頑張っていきたいと思います。
- プロフィール
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SHACHU
CEO 宮地 則喜
2014年4月にSHACHUを設立し、現在では本店と神南店をトレンドの地、渋谷に構える。
”外国人風”をキーワードにしたこだわりのヘアーは、グラデーション・ハイライト・デザインカラーなどを用いたハイトーンカラーが特に人気で、圧倒的な技術・デザイン・センスを兼ね備えている。美容業界だけでなくファッション業界からの視線も熱く、今後は国内・外問わずワールドワイドに活躍していく、いま最も話題の若手オーナー。
(取材・文・撮影/高橋 優璃)