【vol.5】速報! 持続化給付金。もらえる? もらえない? どう申請する?(美容師が知っておきたい最新コロナ情報)
個人事業者が申請に必要な書類
申請に必要な書類は、個人事業者か法人かによって、多少異なる。
個人事業者の場合は、まず2019年の確定申告が終わっていることが大前提。もし、提出が遅れているなどの場合は、急ぎで提出しよう。話はそれから。
必要な書類は、5点。
① 2019年確定申告書第一表(白青共通)
② 2019年(青色申告のみ)確定申告書の決算書1、2枚目(計2枚)
③ 2020年の該当月の売上台帳(ポスレジデータ、会計ソフト、手書きなどでもOK)
④ 給付金の振り込み先の通帳
⑤ 免許証orマイナンバーカード
もし、②の2枚目に毎月の売上が記入されていないようであれば、2019年分の該当月の売上台帳も必要になる。ポスレジから引き出せる台帳や会計ソフト、エクセルに打ち込んだ表などで大丈夫だが、もしそれらがなければ、手書きの売上台帳でもOK。
「いずれも、申請するときは、写真を撮影して添付するか、スキャンしてPDF化したものが必要になります。通帳は表紙とめくった裏面の2つの写真が必要になります。素早く申請できるように、事前にデータ化しておきましょう。詳しくは、以下の経済産業省のホームページでチェックしてください」(西川さん)
(法人向け)
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/kyufukin_chusho.pdf
(個人向け)
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/kyufukin_kojin.pdf
【5月2日追記】ーーーーーーーーーーーーーーーー
実際申請が始まり迷いやすい点を追記ます。
以下のことを聞かれますので、ぜひあらかじめ準備しておいてください。
① 屋号・雅号
② 申請者住所
これは住民票に記載された住所であって、お店の場所ではありません。
この住所と、身分証明書(運転免許書やマイナンバーカード)に記載された住所が一致している必要があります。
③ 書類送付先
ここは自宅でもお店でもOKです。
④ 業種(日本産業分類)
法人と同じで、
大分類 N-生活関連サービス業,娯楽業
中分類 78-洗濯・理容・美容・浴場業
を選択してください。
⑤ 創業日
2019年開業した人は、明確にしましょう。
⑥ 申請者氏名
⑦ 生年月日
⑧ 申請者電話番号
⑨ 申請者メールアドレス
⑩ 2019年の事業収入
確定申告書の記載されている1年間の売上高(税込み or 税抜き)を書きます。
⑪ 対象月
法人と同じく、前年比で50%以上減少している月を選んでください。また、50%以上減少している中で一番低い売上月であるかも確認しましょう。
⑫ 対象月の月間事業収入
法人と同じく、この事業収入の部分は、50%以上下がった月の売上高(税込み or 税抜 ⑮と同じ)を指します。
⑬ 対象月の2019年同月の事業収入
アクセスの集中によって、ホームページのサーバがダウンしたり、重くなったりする可能性があるので、データを全部先に用意してからのぞむことがポイントだそう。
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給付金額はどのように決まるのか。
例えば、2019年の1月から12月までの総売上が500万円
2019年4月の売上が50万円
2020年4月の売上が20万円(前年比50%以上ダウン!)
だったとする。
この場合、
500万円(総売上)−20万円(2020年該当月売上)×12=260>100万円(最大給付金額)
となり、100万円を超えているので、上限の100万円が給付される。
「ほとんどの場合は、上限超えるはずなので、満額の100万円給付になると思われます」(西川さん)
ただし、月に数日しか働いていないなど、売上が少ない場合は、申請に注意が必要。
もし、
2019年の1月から12月までの総売上が120万円
2019年3月の売上が12万円、2019年4月の売上が12万円
2020年3月の売上が5万円、2020年4月の売上が3万円
(いずれの月も前年比50%以上ダウン!)
だとしたら、
3月を該当月として提出すると
120万円(総売上)−5万円(2020年該当月売上)×12=60万円(給付額)
4月を該当月として提出すると
120万円(総売上)−3万円(2020年該当月売上)×12=84万円(給付額)
となる。
「このように売上が少額の人の場合に限ると、売上のダウン率が高い方の月で申請したほうが、給付金が大きくなります。給付金の受給は1回のみしかできませんので、給付金が満額いかない場合には、申請する月について気をつけてください」(西川さん)
法人が申請に必要な書類
一方、法人も2019年の確定申告(法人決算書)の提出が求められる。
① 直近の法人確定申告書別表一
② 直近の法人確定申告書の法人事業概況説明書(裏表)
③ 2020年の該当月の売上台帳
(ポスレジデータ、会計ソフト、手書きなどでもOK)
④ 給付金の振り込み先の通帳
【5月2日追記】ーーーーーーーーーーーーーーーー
実際申請が始まり迷いやすい点を追記ます。
以下のことを聞かれますので、ぜひあらかじめ準備しておいてください。
① 法人番号
この法人番号は、国税庁法人番号公表サイトで自分の会社を検索すればでてきます。
② 法人名
③ 住所
④ 書類送付先(※③と同じ場合は記載不要)
⑤ 業種(日本産業分類)
この業種の部分は選択制です。
大分類 N-生活関連サービス業,娯楽業
中分類 78-洗濯・理容・美容・浴場業
を選択してください。
⑥ 設立年月日
履歴事項全部証明書で会社設立年月日を確認しておきましょう。
⑦ 資本金の額又は出資の総額
⑧ 常時使用する従業員数
⑨ 代表者役職
⑩ 代表者氏名
⑪ 代表者電話番号
⑫ 担当者氏名
⑬ 担当者電話番号
⑭ 担当者メールアドレス
⑮ 前の事業年度の事業収入
この「事業収入」という言葉がわかりにくいようですが、前期の決算書の売上高(税込み or 税抜)を入力すればOKです。
⑯ 決算月
⑰ 対象月
これは、前年比で50%以上減少している月を選んでください。また、50%以上減少している中で一番低い売上月であるかも確認しましょう。
⑱ 対象月の月間事業収入
この事業収入の部分は、50%以上下がった月の売上高(税込み or 税抜 ⑮と同じ)を指します。
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計算式は、個人事業者と同様。
例えば、直近の事業年度の総売上(3月決算ならば2019年4月から2020年3月まで)が500万円
2019年4月の売上が50万円
2020年4月の売上が20万円(前年比50%以上ダウン!)
だったとする。
この場合、
500万円(総売上)−20万円(2020年該当月売上)×12=260>200万円(最大給付金額)
となり、200万円を超えているので、上限の200万円が給付される。
「注意が必要なのは、決算期が2月、3月、4月などの法人で、まだ2019年の確定申告が終了していない場合です。この場合は、計算式の総売上の部分を、前々期の売上高でも計算することができます。この計算で、給付金が満額の200万円になる場合は、前々期の売上高を適用して申請するのがいいでしょう。決算ができあがるのを待ってから申請してもいいですが、少しでも早く給付金をもらうためには、前々期の申告書を使って申請した方がよいと思います。前々期の確定申告書を使った場合には、給付金の 算定も前々期と比較して行います。」(西川さん)
以上が、一般的な申請になる個人事業者、法人のケース。
では、2019年以降に独立開業したり、法人化した場合の特殊ケースについても説明しよう。