「ショート」が得意なだけじゃない! sandが爆速で成長し続ける理由 −sand/島崎譲さん 絹村友也さん−

sandはショートが得意なサロンだけど、本質はそこじゃない(島崎)

 

 

QJ編集部:自分だけ出し抜こうっていうメンバーは出てこないんですか。

 

島崎:「チームサロン」がうちのウリだし、そこは大前提としてまず、自分ができることを相手にすることが大事。お腹が空いているとき、目の前の食べ物を先に食べるんじゃなくて、お腹いっぱいになるまで食べさせてあげる。いつか必ず、与えられるときがくる。そのことをみんなわかっているんです。

 

それに、いいことは独り占めするより、みんなで分かち合ったほうが幸せじゃないですか。sandはショートが得意なサロンってことで認知されつつあると思うんですが、本質はそこじゃないんです。

 

絹村:本当にそう。sandはチームなんですよ。

 

島崎:だから採用でも、技術よりも人柄で選んでいます。採用基準はポジティブ、ハッピーオーラ、素直さがあること。どれだけ実績がある人でもこの3点が揃っていないと採用しません。面接で見抜くのは難しいですけれどね。

スタイリスト全員が応募者と話すんですが、でも不思議なことに、意見が割れることはあんまりないんですよね。この人は合わないかなって思ったら、他のメンバーも同じように判断していることが多いんです。

 

 

QJ編集部:2020年はどんな1年になりそうですか。新店の予定など教えてください。

 

島崎:2019年は席が足りなくなったのでサロンを出さざるをえなかったんです。2020年も攻めるんですけれど、僕は出店することだけを攻めとは思っていません。それよりも、ここ数年で幹部になる可能性のある現アシスタントの育成に時間とお金を投資しまくります。メンバーの芯の部分をもっともっと太く、硬くしていきたいんです。

 

1回止まって地盤を作ることって、経営者にとっては勇気がいるし、難しいことです。でも、それを乗り越えた先に飛躍があるので、ぜひ来年以降を楽しみにしていただけたらなと思っています。

 

QJ編集部:10年後、戦えるメンバーを育てるということですね。

 

島崎:そうですね。10年後の幸せを実現するためには、今何をするか考えて、実行するっていうことですね。人を導く人になるためには、いつまでにどのポジションについて、どういう経験を積んで…って考えること、やるべきことはたくさんあると思います。

 

でも、メンバーがステップアップするためのポジションがサロンになかったら、それは実現できないわけです。そういう視点で、今年は人を育てて、活躍の場を増やしていきたいと考えています。

 

<プロフィール>

 


sand
CEO/島崎 譲(しまざき じょう)

高津理容美容専門学校を卒業後、都内大手サロンに入社。歴代最速のスピードで昇進を続け、店舗代表まで上り詰める。2017年9月に独立し、銀座に「sand」を立ち上げ。その後、2019年までに美容室を3店舗まで拡大。ショートカットが得意なヘアサロンとして大ブレイク中。2018年8月に立ち上げた自身が経営するパーソナルジム「NEXT GYM TOKYO」も3月に3号店がオープン予定。

 


sand
店舗代表/絹村 友也(きぬむらゆうや)

名古屋美容専門学校を卒業後、愛知県内のサロンに勤務。24歳で上京し、都内大手サロンに転職。sandのオープニングから参画し、現在代表を務める。ショートとボブを得意とし、新規を含め年間4500名以上のお客様を担当。いつもハッピーオーラ全開のキャラクターが人気。

 

 

(取材/外山 武史・撮影/菊池 麻美)

 

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