「ショート」が得意なだけじゃない! sandが爆速で成長し続ける理由 −sand/島崎譲さん 絹村友也さん−

ショートを上手に切ることができれば美容師として食っていける(島崎)

 

 

QJ編集部:ショートカットが得意という打ち出しはその当時から?

 

島崎:今はsandといえばショートカットが得意なサロンというイメージを持ってくださっている人もいます。ショートをしたいお客さまに選んでもらいやすいとか、コンスタントに来店していただきやすい、というだけではなく、“ショートが上手=カットが上手だと考えていて美容師たるものやっぱり最終的に武器なるのはハサミの力”という部分が大きいと考えていて。

 

実は、アシスタントの子たちが、たとえsandを辞めたとしても、将来sandで学んでよかったと思ってもらえればそれでいい! 10年後も美容師として食っていくための戦略なんですよね。

 

QJ編集部:接客も素晴らしいですよね。机に置いてあった歓迎のメッセージとクッキーに感激しました。

 

 

島崎:挨拶や接客、気持ちのいい対応は基本です。sandでは、全員が自分から進んで挨拶するのは当たり前だし、お客さまはもちろん、運送業者さんなど外部の方にも、お客さまをお迎えするときと同じような対応をしています。誰かがやれと言ったわけではなくて、みんな自然にそれができるんですよ。

 

絹村:僕がずっと思っていたのは、これまで「こうしようぜ!」って指示を出す先輩はいたけど、一緒になってやってくれる人は少なかったと思うんですよね。やろうぜって言ったことをまず先輩がお手本になってやる。そうすると、下が真似して一体感が生まれる。sandは上にいる人が一番やるんです。

 

 

QJ編集部:だから人が育つわけなんですね。しかも、将来を見据えて教育をしている、と。

 

島崎:美容師ってプレイヤーとしての能力と結果が評価の大半を占めるじゃないですか。売上だけで評価されることが多いですが、sandでは売上は評価ではなく“自信”です。客数や売上だけに価値があるんじゃなく、それはあくまでも自信なんです。お客さまも自信がある美容師に髪を担当してほしいだろうし、後輩も自信のある人についていきたいと感じると思うんですよね。

 

じゃあ、sandスタッフとしての価値とは何かと言ったら、「周りのメンバーを導く力」だと思っています。それはなぜか。美容師は組織に所属する以上、いずれは上の立場になります。となると、当然、マネジメント力が求められることになる。この力がないと、将来戦っていけないと思うんですよね。

 

一方で、今の美容業界はどうかというと、やっぱりプレイヤーとしての売上評価がすごく入るから、なかなかマネジメント力がつかない。僕は一緒に働くメンバーには、10年先も幸せな美容師人生を送ってほしいから、今のうちからマネジメント力をつけられるように導いていきたいと考えています。

 

QJ編集部:表参道店の店長、へぎしょうたさんがいい例ですね。

 

島崎:みんな若いんですけど、人を導く力は必ず必要になるので、そういう立場をたくさん作って、成長したスタッフからどんどん任せていきたいと思っています。

 

>Instagramではビフォーアフターでサロンワークの“リアル”を伝える(絹村)

 

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