「美容業界のてっぺんでまた会おう」 sand天川貴之×ENi中至紋  二人の戦友が、それぞれの道を選んだ理由

二人だから見える「高み」がある

 

 

天川:二人で相乗効果を感じながら過ごせたのはうれしかったし、至紋といた期間に自分自身すごく成長できたと思います。

 

:お店も普通の成長率じゃなかったですしね。横浜店がスタートしたときは5人くらいでお客さまも少なくてガラガラだった。でも1年経たないうちにあふれるようにお客さまがきてくださり、sandの中でも注目される店舗になりました。

 

天川:僕は最高個人売上1500万、至紋は1300万円突破という記録をつくりましたが、これって二人でそれぞれの目標に向かっていたからできたのかなと。1人では絶対に越えられない壁がある。2人だから高みまで行けるのは絶対あると思うんですよ。

 

二人が選んだ道は、「sand初の独立」と「スター集団の構築」

 

 

編集部:そんな通じ合う二人が別々の道を選んだ理由は何だったのでしょうか?

 

:sandは直営店しかなかったんですよね。けど独立する夢を持つ子はきっと現れる。その理想を一番あたたかく叶えていく形を作りたい。それがPS(パートナーサロン)です。自分でリスクもとり経営者になっていく道。そんな、sandの新しい道を築けるのは、自分しかいないと思っています。自分が第一人者として一歩踏み出して、生き様と背中で後輩たちの新しい未来をつくりたいと思ったんですよね。

もともと美容専門学校時代から、自分のサロンを出すことが夢だったんです。sandに入って充実感もあり、やりたいこともでき、入ったころに描いた5年後、10年後の目標もすぐ叶えることができて、満足しかけた瞬間などもありました。でもそんな時、昔の自分の夢を思い出したんです。自分の夢を叶えることは、自分にしかできませんから。

 

天川さんとは別々の道を進むことになりましたが、それぞれが代表として覚悟を持ってリスクを背負ってでも何かを成し遂げる経験を積むことによって、僕たちはもっと高められると思っています。

 

 

天川:多分、至紋と一緒にやればすごくいいサロンをつくれるとは思うんですけれど、僕はsand clear の代表としてやりたいことがあるんです。それは、全員が売れるヘアサロンをつくること。綺麗事じゃなく、本気で100人いたら100人全員売れるヘアサロンにしたいです。

 

今有名サロンと言われているところも、カリスマとして表に登場するのは一握り。10年前から美容師も、サロンもあまり顔ぶれが変わらない。この状況を変えたいんです。

 

今、sand clearは18人います。その18人が、必ず売れて、外部の仕事の依頼をもらい、取材も受けられるような状態にしたい。sand横浜は一人ひとりにスポットライトが当たっていて、全員がサロンの顔になっている。そうしてサロン全体が評価されることによって、美容学生からも注目されると思うんですよね。「sand clearに入れば、絶対に売れる美容師になれる」と感じてほしい。sandを盛り上げながら、全員がスターのサロンをつくってみせます。

 

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