第二回 Rougy 薫森連載コラム -薫森正義の“ハイセンス”はここから生まれる-
作品を作り上げる上での注意点や発想方法を伝授してくれた第一回目のコラム。
第二回目となる今回、薫森さんが紹介するのは、実際に作り上げた作品「Decadent Baroque」
に対してどのようなインスピレーションを持ち、何を考えてその作品を生み出したのか。
明確な考え方を持って作られた作品は、表面的な部分だけを見て作られたものとは違い、
どこか魅力的なスタイルに仕上がっているはずです。
『バロック』を元に作り上げた薫森流の考え方とは -作品について-
<テーマ>
「Decadent Baroque」
<テーマの詳細>
この作品の時代背景は『17世紀のバロック』です。華やかな時代を生き抜いた、女性の心の葛藤を表現しています。
<作品のポイント>
17世紀のバロック時代は、彫刻や絵画、建築に音楽とさまざまな芸術において、
今までにない華美な表現を取り入れていた時代でした。
そんなバロック時代のイメージに対し、相反する退廃的な「パンク」や「反骨精神」を表現するためドレスにスタッズをつけました。
また、光と影の対比やドライな質感のバイオレットカラーをボブと組み合わせたことで、絵画調にしているところがポイントです。
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