人気ランキングの1位になれたからやっと伝えれる… 「順位なんて関係ない。全ての美容師が素晴らしいということ。」
僕にはチャンピオンは似合わない、
だっていつでもチャレンジャーでありたい。
QJ編集部:人気ランキングの連覇や殿堂入りは目指していますか?
目指していないです。1位を獲ることが目的でもなかったですし。
僕はランキングに参加したときから断言していますけれど、
美容師ランキングに僕が出るのは今回が最後です。
もともと僕は、誰かと比べて優越をつける事を目的や目標を掲げて生きていません。
今この瞬間を、一生懸命に生きるというだけ。
僕は「挑戦する姿が美しい」と思っているし、チャンピオンは似合わないんですよ。だから、
1位を守るより、挑戦し続けるほうがいい。
世の中から求められている僕自身も、
挑戦し続ける米田星慧だと思うんですよね。だから、今自分が
命をかけて取り組むべきことをひたすらやるだけです。
「美容業界に新たな再現性の基盤をつくること」が今の僕の目指すところ。
QJ編集部:今取り組んでいることとは何ですか?
「美容業界に新たな再現性の基盤をつくること」が僕の使命です。
今の美容業界には明確な再現性が少ないと思います。
ブランディング、マーケティング、フォローアップについての考え方は人によってバラバラで、明文化されたものがありません。だから再現性が足りてない。
美容業界の全ての再現性を高めれば、
全ての美容師が楽しく、幸せを感じながら、豊かになることができる。
美容師の仕事の最大の価値は、サロンワークを通じてインプットとアウトプットを1日何回も繰
り返せること。
さらに1カ月単位で再来店してくれるわけで、こんなお客さまと共に成長していける
ビジネスはほかにないですよ。
1日15人ぐらいお客さまが来て、
その人からその人の職業を知って年齢を知って、
その人の人生の悩みを聞いてインプットできる、それに対して自分が思うことをアウトプットできる。
それが1日15回もあるなんてすごくないですか。
美容師ほど価値ある仕事はないです。お客さまを介して、お客さまが見ている世界を知ると同時
に、髪型でその世界を変えることができる。ただ、髪を切るだけの職業ではないんですよ、美容
師は。
そのことを、全ての美容師が感じられるようにするために、「美容業界に新たな再現性の基盤をつくること」をしたいんです。
QJ編集部:「美容業界に再現性の基盤をつくること」をもう少し詳しく教えてください。
例えば、ショートスタイルで売り出したとします。先輩は500万円の売り上げをつくりました。
次の後輩もショートスタイルで売り出したのですが、売上は200万円でした。これって再現されてなくないですか?
300万円の差は何なのか。
同じ髪型、同じ商品を提供しているとしたら、人間性で差が出ている可能性があります。僕は人間性の部分まで再現したい。
どういうスタンスで、どういう伝え方をして、
お客さまにどんな感情を抱かせるか。
そこまで突き詰めたいんです。
例えば、前髪が割れてしまっているお客さまがいたとします。
それに対して「お客さまの生えグセが理由で…』『お客さまの骨格的に…』
というのか「前回のカットが軽いから前髪が割れやすくなってるのもありますし…あとは生えグセや骨格も関係しています」というのか。
多分、正解は後者なんです。なぜなら、前者はお客さまに責任がある事を先に伝えることで
お客さまが『僕のせいだ』と捉えられる可能性があるから。
だからこそちゃんと
『お客さまだけの責任ではない』
という事を伝えられるように
後輩にも明確な理由と具体的ないシチュエーションを伝えていくのが一つの心遣いの教育だと思いますし
それが空白300万に繋がるのでは?
と思っています。
再現性を高めるためには、一つの言葉に対してもその意味を考える必要がある。
そして僕は、これ以外も全てみんなが見えるカタチ
に落とし込まなくてはいけないと思っています。
俺に入れた一票を一生、誇ってください
QJ編集部:最後に、投票してくださったみなさんにメッセージをお願いします。
「俺に入れて下さった一票を一生、誇ってください」。それしか思わないですね。
僕に1票くださった方は、僕が先
に進むことを信じてくれている人たちなので、それに応えるだけです。
ドヤ顔で誇ってね!っていう伝え方というより
心の中で静かに誇ってもらえたら
それが一番です。
信じてくれてる方々の期待に応えていけるように
これからも等身大の自分で精一杯
頑張っていきますので
これからもみなさま暖かい目で宜しくお願い致します。
- プロフィール
-
GOALD 執行役員/米田 星慧(よねだ せいえ)
『美容師は髪を切る仕事ではなく、
お客様の心に触れる仕事】
20歳から独学でSNSマーケティングを学び、入社半年でフォロワーが2万人を超え、スタイリストデビュー時には予約開始後、わずか5分で2ヶ月先まで予約が埋まる。
毎年3月と8月と12月(学生の長期休み)は、47全ての都道府県から学生が来店。
「日本一学生を顧客に持つ美容師」として
メディアから取り上げられる。
2018年より
「悩みや不安を抱える学生の背中を押すこと」をコンセプトに講演活動を開始。北海道〜沖縄まで50会以上の開催。
日本一美容専門学校で講演会を行った美容師
となる。
美容師の立場から社会問題にも勢力的に
取り組んでおり、
2019年より
「校則改革プロジェクト」を発足。
全国の高校生や有識者、NPO団体、メディアと連携し啓蒙活動を行っている。
現在では
テレビ、ネット、新聞、ラジオ
多くのメディアで【校則改革】が
取り上げられる。
また、誹謗中傷、LGBTQなど現代の社会問題にも密接に向き合い様々な活動を行う。
メンズメイク検定に監修として参加
12月にお客様との感動の実話を35のエピソードにまとめた
初の著書
「15分後 最高にかっこいい自分になる」
を発売。
2021年
また政治家と共に選挙活動にも
より精力的な活動を行い
政治活動では政治家と共に
ステージに登壇、さらには街頭演説を行い
その模様動画は38万再生を超える
サロン内でも選挙✖️美容室の企画を実行。
2022年
美容師初となる社会問題、人権問題を
テーマに記者会見実施予定。
従来の美容師のイメージとは
全く異なる令和に新しい
美容師のカタチを拓き
新しい美容師の可能性と姿を生み出す
次世代のカリスマ美容師。
(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)
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