あえて手の内みせちゃう!? K-two/FILMS/SIX/SHEA. /sikiの合同勉強会&撮影会

オンラインではなく、間近でリアルに感じることに価値がある

 

 

QJ編集部:小川さんは参加してみてどんなことを感じましたか?

 

小川:まだ1年目なので勉強会に出るまで、ほとんど撮影をしたことがなかったんです。少しずつ自分のイメージに近づけられるようになったのは、勉強会で学んだおかげかなと思います。あとは、いろいろなサロンのトップの人たちの考え方や、SNSでの情報発信、そして集客なども、とても参考になりました。

 

饗場:毎回、全員で撮影会をしていたんですよ。それぞれのサロンのトップが教え役になってやりましたけど、ぶっちゃけ5人とも、お互いの仕事ぶりを見たかったんだと思いますよ。彼らの仕事は雑誌やオンラインで見ることができるけれど、間近でリアルに見るのとでは全然違いますから。

 

今の時代って動画が当たり前になってきているじゃないですか。情報も簡単に手に入ります。だからこそ、生の空気感や、その人となりを見て学んでもらうことが大事だと思いますね。お客さまは、オンラインでもバーチャルでもなく、リアルそのものですから。

 

そして、5回の勉強会の最後に、フォトコンテストをしたんですよね。みんなが勉強会で感じたものをちゃんとカタチにしてもらいたかったから。テーマは「New world」。どんどん新しい世界に飛び込んで、新しいものをつくっていく人たちになろうよっていう想いを込めました。「New world」だから正解はないんですよ。だからこそおもしろい。せっかくなのでできた作品を外部の方にも見ていただこうということで、リクエストQJさんにも選んでいただいて、選ばれたのが1年目の小川さんの作品だったということです。

 

小川さんがつくったジェンダーレスなNew worldの秘密!

 

QJ編集部:部内では、どの作品をリクエストQJの表紙にしたいかという基準で投票したのですが、小川さんの作品には、編集部全員から票が入ったんですよ。どんな風に作品をつくったのか教えていただいていいですか?

 

リクエストQJ賞に輝いた小川さんの作品『セクシャル』 フォトコンテストのテーマであるニューワールドにヒントを得て無性をテーマに作成。

 

小川:技術も経験も少ないので、まずは自分のつくれる範囲でやろうと思い、すでにハイライトカラーが入っているモデルさんに協力してもらったんですが、結局思うようにいかなくて。実家に帰ったときに弟にモデルになってもらい、お風呂場で撮影したんですよ。

 

 

QJ編集部饗場:え、弟…? 

 

小川:はい。お風呂場で、スマホで撮影しました。

 

弟さんのヘアメイク中の写真。確かに男性!と一同驚き。

 

QJ編集部:全然気が付かなかった…! よく見ると手が男の子っぽいような…。

 

饗場:たしかに今回、男性のモデルもいました。けど、これは…僕も驚きだなぁ。

 

 

小川:勉強会で、つくりたいイメージがカタチになったら、もう1回壊してぐちゃぐちゃにして、作り直すという話を聞いたんです。それを実際にやってみたらこうなりました。もともとジェンダーレスな作品にしたかったんですよ。普通の服を着るとカジュアルな感じになっちゃうし、かといって脱ぐと男の子だってわかってしまうので、チュールの服をかぶせました。

 

饗場:すごいな。メンズにリップしたんだ。それにしてもこれは…僕の頭が凝り固まっていたのかもしれないなぁ。

 

小川:弟が恥ずかしがらずにモデルをやってくれたのがありがたかったですね。ただ、体が硬いからなかなかやってほしいポーズができなくて大変でした。骨格が男なので、撮る角度によっては男っぽくなってしまうし。いろいろな角度から撮影しています。あと、私は学生時代にダンスをしていたので、ポーズはダンスの動画を参考にしています。こうすることで、ジェンダーレスになると思ったんです。

 

饗場:おもしろい。ダンスのポージングなんて考えたことなかったよ。でも、僕がよく一緒に仕事をするカメラマンさんがものすごくポーズにこだわる人なんだけど、きっと小川さんと同じで、世界観を表現する確度を探していたんだね。

 

QJ編集部:本当に学びが多い勉強会ですね!

 

饗場:1年間限定、1時間半という短い時間に凝縮してやってきたかいがありましたね。でも、実は最後の勉強会が終わったとき、みんなで話し合ったんですが、それぞれすごく感化されたんですよね。2年目もやろうという話になっています。

 

今度は僕らだけではなく、コンテストで入賞した10人も教える立場になってもらいたいなと。やっぱり人前でしゃべるのって一番勉強になるんですよ。自分の頭の中を整理するきっかけになるし、伝え方を考えるし。みんなにも経験してほしいですね。今回の小川さんの話みたいに、僕らが教えてもらうこともいっぱいあるので、上からも下からもみんなひっくるめて、刺激し合っていけたらと考えています!

 

 

>最後に全受賞者の作品をご紹介

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