【前編】高木さんと陽介さんが振り返るOCEAN TOKYO10年の波乱万丈とこれからの10年
SNS黎明期、お客さまゼロの時間帯を乗り越え、Twitter集客の先駆者となった
―お客さまゼロの時間があるなんて今では想像もできませんが、どうやって乗り越えたんでしょう?
高木 Twitterでの集客ですね。でも陽介はやってなかったでしょ?Twitter。
陽介 やってなかった(笑)。
高木 だから、俺はフォロワー150人で陽介なんてゼロですよ(笑)。三科は2万人くらいいたんですよ。それで三科に言われて覚えているのが「高木さん、拡散力ないからなー」って言葉! ひどいですよね(笑)、社長に対してさ(笑)でも、それが逆に燃えた。
陽介 そんな必要ないのにみんなでわざわざ一箇所に集まってリツイートしたりね(笑)。
高木 そうだね。でもやっていると相乗効果でみんなフォロワー数やエンゲージメントが増えていくんですよ。ただ「リツイートしてください」だけじゃ伸びなくて、例えば、「芸能人モノマネヘア #本人まで届け!」とか「この髪型が #かっこいいと思ったらリツイート」とか、アイデアには長けていましたね。
―今では当たり前になったSNSで集客、ブランディングができるんだということを身を以て証明した先駆者でもあったわけですね。
陽介 僕はおもしろかったですけどね。高木さんに誘われたときに「店を出すけど、この先どうなるかわからない」って言われたんですよ。どうなるかわからないということは、自分たちの手でお店を作っていけるってことだし、誰も経験したことがないこともみんなでチャレンジしたらムーブメントが起こせると思っていたし。それに乗っかるのに不安はありませんでした。
―スタートこそ異端児なサロンという印象でしたが、売上をどんどん上げて店舗拡大したり賞を獲ったりメディアに出たりとものすごいスピード感で時代を作り上げていくのは、少年マンガを見ているようでした。
高木 そうかもしれませんね。それが狙いだったし、夢しか追ってなかった。経営の本とかは読まないけど少年マンガになぞらえて考えることはすごく多くて、マンガがなかったらこれまで生きてこれなかったかもしれない(笑)。
>若いメンズたちに何がかっこいいのかを教え、“憧れ”を提供できた10年間