【前編】高木さんと陽介さんが振り返るOCEAN TOKYO10年の波乱万丈とこれからの10年

 

2023年9月にOPEN10周年を迎えたOCEAN TOKYO。高校生をはじめとする200名のお客さまに無料カットなどのイベントも大きな話題を呼びました。数々の記録を打ち立て、新たな挑戦を続けることで最も有名なサロンとなったOCEAN TOKYO。この10年間先陣を切って走り続けてきた代表取締役の高木琢也さんとOCEAN TOKYO Sunny代表の陽介さんにメディア初公開のオフィススペースにて取材を決行! 波乱万丈だったというこの10年の振り返りと、この先10年の野望を話していただきました。

前編は、これまでの10年間の波乱とそれを乗り越えてきた軌跡についてです。

 


 

仲間がいなくなることはやっぱりつらい――その傷を癒やすための成功でもあった

 

 

―今回、10周年の節目にまずはこれまでのことをお伺いしたいです。10周年の無料カットイベントのときに、これまでの10年を振り返り、高木さんから真っ先に出てきた言葉が「波乱」でした。

 

高木 そうですね。楽しいこともあったけど、つらかったことや波乱の方が圧倒的に多かった。

 

―外側から見ていると、とてつもない大成功をしているように見えます。どんなつらさや波乱があり、どのように乗り越えてきたのでしょうか?

 

高木 そうだなぁ……。陽介はいつが一番つらかった?

 

陽介 僕はコロナ禍ですね。美容室が営業できるか否かという議論もあったし、たしかに世界的に未曾有の大ピンチだったけれど、ターニングポイントでもありました。外出できないしリアルなコミュニケーションもない中で「髪を切ったら気分が変わるんだよ」っていうことを伝えることができてOCEAN TOKYOの存在意義が改めて証明されたと思う。

それに、コロナ禍を乗り越えられるのも、この時代に生きた人間だけなわけで。しんどかったけれど「この波を超えられたら強くなるな」とワクワクする気持ちもありました。

 

 

高木 俺は、OCEAN TOKYOがオープンしたとき、お客さまがゼロだった瞬間かも。当時は代表二人体制で、スタッフの数は全部で11人でした。俺は、陽介も含めてその中の3人を連れてきてたわけなんだけど、みんな夢と期待を持ってついてきてくれたわけじゃん。にもかかわらず、1日のうち2時間とかお客さまがゼロの時間があるんですよ……。もちろん、朝からお客さまは来てくれているけど、カットが終わったら帰っちゃうじゃないですか。で、そのお客さまゼロの時間っていうのが1週間に数回ある。なんとかしなくちゃとは思うんだけど、広告費もないし雑誌も出られない、SNSもTwitterのフォロワー数は150人くらいしかいないし、Instagramもまだない。つらかったですね。俺、それまでの人生で“お客さまゼロ”なんてなかったから。

 

あとは、やっぱりところどころで、仲間たちがいなくなっちゃうのは苦しいですよね。コロナ禍のときも。おっしゃるように、成功が多いし、狙ったところは絶対に外さない。表面上はなんともないように見えていたかもしれませんが、それはいわば、傷を癒やすために成功させなきゃいけなかったというのがデカいのかも。

失敗もたくさんした中で「どうやったら勝ちゲーに持っていけるか」は常に考えていたから。

 

 

>SNS黎明期、お客さまゼロの時間帯を乗り越え、Twitter集客の先駆者となった

 

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