美容師の時間価値を上げていくためには!? 「NOBU’S KITCHEN」Vol.6ゲストSHEA. 代表 坂狩トモタカ【前編】
インスタを雑誌に負けないメディアにする。
坂狩:NOBUさんをはじめ、ALBUMチームはみんな動画の見せ方がめっちゃおもしろくて、ついつい見ちゃいますよね。
NOBU:その辺りはうちの代表の槙野が狙ってやってきたことと、今までの仕掛けの相乗効果の結果ですね。
雑誌の仕事をしていても、最近は昔のようにリターンが減ってきてしまったことで、じゃあインスタで雑誌以上のメディアを作りましょうってなった。
みんなで動画の上げ方や内容の工夫をして、4店舗の店長のフォロワーが10万人を超えている。インスタを通じて人気サロンになれたことで、未来もあるし、信じられる道筋もあるんかなーって思えるようになりましたよね。
坂狩:柔軟になりきれない方もまだまだいる中で、NOBUさんの信念の強さはすごく大事なことなんだよなーってこの間のイベントのとき思ったんですよね。今の時代だからこそ、大事なことだし。
―NOBUさん、またうれしさが隠せてないですよ(笑)。
NOBU:いやー照れる。
でもインスタで共感型美容師になるべく、作り続けてるし、挑戦し続けてる感じっすね。
めっちゃ細かく光調整とかしてるんですよ(笑)。
美容業界の会社化で、美容師の価値を上げていく
NOBU:今は大阪の人とか地方の人、それこそ若い人がめちゃくちゃフォロワーがいる。
例えば今の新卒は、面接を受けないと入社できないけど、そのうちパワーのある子がサロンの逆指名できるような環境になってもいいと思う。
坂狩:そういう価値観大事。
SNSは人柄も見れるし、SNSの発信の頻度や内容って選考のときには必ず見るポイントになりますもんね。
NOBU:もう今ですら後輩がうますぎてプレッシャー。
インスタでいいスタイル上げるし、社内のインスタフォトコンでは俺2票しか入ってないのに、アシスタントの子がダントツ優勝とかありますもん。俺、プライドないからすぐマネするし、モデルの動かし方とかすぐ聞く。
あとはホットペッパービューティーのクチコミが社内全員にすぐ共有されるから、いいことも悪いことも筒抜け。もはや公開処刑(笑)。
坂狩:う~ん、やっぱり新しい価値観ですよね。
インスタのフォトコンとか、ホットペッパービューティーの運用も美容師が行うんですか?
NOBU:いや、管理部っていうバックオフィス機能があるので、そこの部署の人たちが頑張ってくれてますよ。
坂狩:プレイヤーとして集中できるんですね。いい仕組みだし、やっぱり美容業界をもっと企業化していかないといけないと思ってるんです。足りないことやできないことはどんどんできる人に任せていかないと。美容師は時間の価値を上げていかないといけないと思っています。
美容界の先輩にはたくさんすごい方々がいる。そうすると、僕らの世代は柔軟性を持っていないと難しい時代。
僕はスターサロンの出身じゃないから、変化球で勝負しやすくて、色々お声がけいただくことも増えました。
―坂狩さんの変化球というとセミナーですか? 全国飛び回ってると聞きました。
坂狩:そうですね、年間で60セミナーかな? 去年は40のセミナーに行きましたね。
ただ僕はサロンワーカーじゃないとセミナー講師になっても意味がないと思っているので、週5でサロンに立って、休みにセミナーへ行っていますね。
そこまでしてセミナーに行くのはパーマとグレイカラーの文化を変えたいんですよね。
NOBU:ABBYの松永さんも、サロンをベースにしながら仕事をしないと下の子がついてこないって言ってたなー。
坂狩:やっぱり顧客ファストにしないと。
顧客ファストで言うと、僕はヘアカタの撮影で営業時間に遅れることもNGにしています。受けるからには営業時間守ってもらわないと。その辺りは上の人たちが意識的にやっていってもらいたいところなんですよね。
後編へ続く ※2019年4月1日公開予定