「ファッションスナップに載りたい!?」 モデハンとファッションスナップの関連性とは!?「NOBU’S KITCHEN」Vol.16ゲストwhyte中島潮里さん、THE REMMY倉田聡子さん【後編】
モデハンに成功したアシスタントが撮影に同行できる、大変だった下積み時代
――はぁー、面白いですね!(笑)
美容師さんは、ファッションスナップの対象であると同時に、モデルハントをするという立場でもあると思うのですが、モデハンではどういう方に声かけていましたか?
NOBU:さっき中島さんが言っていたように、撮られ慣れている子ほどラフですよね。ほぼすっぴんなのに、神々しく光っているのがわかる。
倉田:カットさせてもらえないといけないとか、誌面映えしなきゃいけないとか、お店の雰囲気やどういうモデルさんが必要かによると思うんですけど、前に勤めていたサロンも今のサロンも、デザインができることがマストっていう感じでした。だから、カットとカラーの両方ができる人という条件になりますかね。
あと、ビジュアルにはあまりこだわらないけれど、撮影に慣れている人は使わせてもらえないんですよ。というのも、ほかのサロンでモデルをやっている人はうちのサロンでなくてもいい、という考え方だったので。
中島:私がアシスタントの頃は、撮影できることとある程度切らせてもらえることが必要でした。モデルさんのビジュアルも講師の方に見ていただく上で評価基準になるので、その点も気をつけていましたね。自分がデビューした後にどういうスタイルを作っているのかっていうイメージ作りをしなきゃいけなかったので、やっぱり大変でした。
NOBU:ある日、3人組の真ん中の子がビジュアル的にも求めている雰囲気にぴったりで、後輩に「あの子に声かけてこい」って言ったんですよ。すると後輩は、「3人組は怖くて声かけれられません」って。じゃあ俺が行く!っと意気揚々と「すみません!」って言ったらノールックで手をひら~っとさせてあしらわれた。
そんなことたくさん経てきてるから、SNSが発達するまえにモデハンをやっていた30代以上の美容師さんは、みんなメンタル強いよ。
先輩に撮影現場に連れてってもらうにはどうしたらいいか、その一つがモデハンで撮影のイメージに合うモデルを見つけてくるっていう方法だった。
倉田:モデハン成功したアシスタントが撮影についていける、という感じでしたよね。「私がモデル見つけてきたので、撮影行ってもいいですか?」っていう。
中島:そうですね、交換みたいな条件みたいな感じでした。
――今日は短時間でこちらが用意していた質問にはほとんど答えていただけました。あとは、お二人が個人的にNOBUさんに聞きたいことがあると思うので、フリートークという形にしちゃいましょう。ありがとうございました!
その後、倉田さんからの「最近、NOBUさんが気になることってなんですか?」という超素朴な質問や中島さんから出た「NOBUさんは、1日40人カットするって聞きましたけど、一体どうやって?」などの疑問に、時折周囲を爆笑に巻き込みながら、答えるNOBUさん。和やかな雰囲気のまま夜は更けていったのでした。
次回はairの金丸佳右さんをお呼びしての筋肉トークを予定しています。お楽しみに!