カラーの達人大集合! 今だから言える失敗談も飛び出す…!「NOBU’S KITCHEN」Vol.14ゲストDaB齋藤剛さん・RISEL浅野宏明さん【前編】
毎回、NOBUさんが気になる人をゲストにお呼びし、NOBUさんの自宅(!?)でNOBUさんの手料理を食べながらざっくばらんに美容業界について語り明かしていただきます。14回目はDaB代官山店副店長の齋藤剛さんとRISEL総店長の浅野宏明さんというカラー技術に定評のあるお二人をお招きしました。
今年、パリで行われたロレアルのヘアショーで仲良くなったという3人。最低でも月に2回はセミナーや食事会などで顔を合わせているということもあり、リラックスした雰囲気でのスタートです。
※本文中の敬称は省略しています。
美容師あるある満載!? 今だから話せるカラーの失敗
NOBU:今回は、カラーを得意とする人たちがゲストなんですが、あえて「茶色」の料理を用意しました! うな丼は、最後にだし汁をかけてどうぞ。
齋藤:本当に作ってるんだ……!
浅野:NOBUさん、これ僕たちから。
NOBU:気使わんでもいいのにー。けど嬉しい、ありがとね。
一同:いただきまーす!
――カラー技術に定評のあるお二人ですが、今だから言える失敗エピソードみたいなものってありますか?
浅野:めちゃめちゃありますよ。10年ほど前、グラデーションカラーが流行り始めたときに、某女性誌の読者モデルのカラーを失敗して…。たぶん、その後NOBUさんのサロンに行って直してもらってると思います。
NOBU:当時、読モはめちゃくちゃ担当していたからね(笑)
浅野:失敗するとNOBUさんに取られる! という危機感はありましたね。でも、逆にその失敗があったからちゃんとカラーができるようになりたいと思って鬼の特訓をしたんですよ。当時は、YouTubeとかもなく情報を拾い上げる場所がなかったから、ウィッグを引っ張り出してひたすら試行錯誤しました。
ここで、ALBUMの桑原大貴さんが営業後に駆けつけて、登場!
桑原さんもまた、カラーの達人ということで、失敗談について聞いてみると…。
桑原:失敗、ありますね。同時に二人ブリーチベースができ上がってアシスタントに薬剤を渡したら、それぞれ逆のお客さんを塗り始めてしまったりとか。
齋藤:あるあるですね(笑)。
僕は、仕上がりのイメージをお客さんと共有してないままになってしまうことがあります。もう完全に自分の中でイメージがあるから、つい説明したつもりになっちゃって。お客さんがアシスタントに「今日何色になるんですか?」って聞いているという……。
NOBU:Nって言ったのにM持ってきたりね。7~8レベルならまだいいけど、N5とM5じゃ全然違うから(笑)。
アシスタントへ指示がきちんと伝わるために、独自の用語とかフレーズってない? 俺は、「5種」と「2種」っていうのがあって、「5種お願い」っていうのがグレージュにするときのフレーズ。要は、5種類の薬剤をオリジナルで調合しているから、それのことなんだけど。「2種」っていうのは、ラベンダー系の調合。
浅野:俺は「いい感じで」かな。
ハイライトって、入れる明度が違うだけで全然仕上がりが違うでしょ。そのお客さんがハイライトを目立たせたいのか馴染ませたいのかって、僕と話しているときよりもアシスタントがシャンプーしているときの方が意外と拾い上げていたりするものなんですよ。だから、「どうしますか」って指示を仰がれたときにそういうニュアンスを含めて「いい感じで」ってお願いして任せています。
カラーはお客さんと俺とアシスタント、全員の着地点が同じじゃないといけないから、逆に俺だけがカウンセリングしてわかっているっていう状態のときは、アシスタント自らお客さんにもう一度聞いてもらっていますね。「今日はどんなカラーにするんですか?」って、シャンプー台でお客さんが僕に見せたイメージ画像を見てもらうんですよ。
――アシスタントさんへの指示の出し方に個性が現れますね(笑)。
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