オール4の美容師ではなく、一つだけでも5のある美容師になれ!「NOBU’S KITCHEN」Vol.13ゲストLECO内田聡一郎さん【後編】
内田聡一郎を知らない人でも心を掴む自信がある、ヘアショーにかける思い
NOBU:でも、正攻法でいったらたくさん活躍している美容師さんはいるけど、何か一つ必殺技を持っていて、お客さんをワクワクさせられるというのは大事だよね。内田さんといえば、ヘアショーだと思うんですけど。
桑原:俺も今日はそのことを聞きたくて。先日の武道館でのヘアショーもそうですが、とにかく圧倒されるんですよ。どういう思いでやってらっしゃるんですか?
内田:このジャンルでは絶対に負けたくないんですよ。だって、僕より売上いっぱいある人はたくさんいるし、すごい組織力をもっているオーナーさんもいる、僕より旬な人もいっぱいいる…だけど、そのうちの一つは、誰にも絶対負けないゾーンを作りたい。ショーに関しては、見ているオーディエンスが答えを持っているからね。誰も俺のことを知らなかったとしても、絶対に心を掴める自信があるし、その自負を持ってやっています。
でも、今の若手美容師さんって、上手だよね。SNS見ていても思う。ちょうどこの二人くらいの年代の美容師って、本当に上手だし、人柄もいいし、夢も持っているし、優しい。スペック高すぎてだから、俺はそういう人を見て結構嫉妬しちゃうんだよね(笑)。30歳くらいで俺はそんなに人ができてなかったし。
自分にしかない個性でこれからの美容人生を歩んでいくとしたら、もっと不器用なところがあってもいいと思う。「なにくそ感」というか、成績表でいうと、<1>が並んでいるけど<5>が一つだけあるみたいな。そういう人こそ、10年20年経っても消えない人なんじゃないかな。生意気なことを言うようだけど、今はみんな<オール4>は取れているかもしれないけど、そういう人って、整いすぎてて面白くない。
たしかに、めちゃくちゃ上手だし売上もあるんだけど、名前を覚えてもらえないんだよね。
桑原:キャラクターとしても売れたいですよね。それは、僕たち世代のこれからの課題です。
――今回は、お二人とも書けない話ばかりするからどうなるかと思いましたが、真面目なお話も聞けてほっとしました!
NOBU:まだまだ話足りないから、二次会に行きましょう!
内田:行こう行こう!
桑原・衣川:俺たちも行きまーす!
夜の街に消えていったみなさんを見送ったところで、後編も終了です。
次回は、DaBの齋藤さんとRISELの浅野さんをお迎えします! お楽しみに!