「守り切る覚悟」がある独立が、長く続くサロンを作る「NOBU’S KITCHEN」Vol.10ゲストsiki代表/磯田 基徳さん・伊藤 竜さん【後編】
「守る覚悟」がないうちは、独立は考えない方がいいかも!?
――美容業界では、独立はご法度という考え方もありますが、そのあたりのことについてはどう考えていらっしゃいますか?
磯田:やっぱり筋を通すことが大事ですよね。そこを怠らなければ、新しいサロンでもうまくいくと思います。
あとは、長期的な展望が望めるかということ。独立って、誰しもが考える夢ですが、逃げ道という側面もあります。それが目先だけの目標なら少し危険かも。というのも、独立するということは、スタッフを抱えて彼らを守る立場に立つということ。守る覚悟がないうちは、独立は考えないほうがいいかもしれません。
NOBU:俺は、新店舗を出さない有名店だったら、独立するのは許してあげないとどうしようもないと思う。現実的に考えて、毎年新しいスタッフが入って来れば席はなくなるし、どうしたって溢れてしまうわけだから。
磯田:本当にそのとおりだと思いますね。
僕らも継続的な新店舗の展開は考えています。ALBUMさんと違いまだまだ店舗数は少ないですが、アットホームなチームワークというのがsikiの特徴。家族のような関係性の中でスタッフの夢を応援し続けていきたい。例えば、ネイルをやりたいというスタッフがいれば、ネイルブースのある店やネイルサロンの展開も考えていきたいです。それに、年を経るごとに、どうしたってトレンドが掴めなくなってしまう人もいる。そういうスタッフを辞めさせてしまうのではなく、表参道や渋谷、銀座以外の第3エリアに出店するなどして、sikiというブランディングの中で守っていきたい。それが叶えられるようなプランを計画中です。
磯田さんが真面目にこれからの野望を語っているころ…愛猫家の伊藤さんはひたすらコノブちゃんと戯れていました。
NOBU’S KITCHENが始まって依頼初めて恋愛がテーマとなった今回。記事にできること、できないことのはっちゃけトークが続き、夜は更けていったのでした。
次回は、LIMの統括ディレクターカンタロウさんが登場します!