ローカル美容師の転職戦線 in 名古屋
3歩あるけば美容室と言う原宿や青山を有し、美容師の求人情報も溢れるように飛び交う東京。そんな巨大都市とは異なるローカルの地では一体どんな美容師転職事情があるのか? 情報収集は? 人気のエリアは? U・Iターンの傾向は? 今回は独特のヘアシーンをはぐくむ都市“名古屋”の美容師転職事情をレポートします。
関西と関東のちょうど真ん中に位置し、両方の特徴を持つとか、慎重派とか、派手好きとか、堅実とか、人情に厚いとか、何でも味噌味とか、喫茶店がすごいとか・・・さまざまなイメージのある名古屋。ヘアシーンでは、名古屋カルチャーを盛り上げるサロン、異業種コラボレーションサロン、スタイルを全国に発信するサロンなどこちらも特徴ある多様なサロンが生まれています。
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そんな名古屋の美容師の転職にはどんな特徴があるのでしょうか?
“まだまだ人づても?”な名古屋の求人情報収集
転職の入り口である情報収集。首都圏ではウェブ媒体からの情報収集が一人勝ちの状態ですが、名古屋でもやはり一番多いのはウェブ媒体からの情報収集です。
ただ、まだまだ根強く残るのが、知人とのつながりでの就職というパターン。美容師友だちや知り合い、学生であれば学校の先生に相談して決めるなど。そんな縁故や知人の紹介での就職のメリットは、サロンの内情が事前にわかった状態で入店できること。“こんなはずじゃなかった”転職は大幅に防御できそうです。
逆に、デメリットは、断りにくいことがあったり、辞めるときに気まずいというところでしょうか。いったん受け入れると家族のように付き合う気質のある名古屋では特にその傾向が強いのかもしれませんね。
名古屋周辺人気エリア VS おちつき郊外エリア
名古屋周辺の人気エリアといえば、名古屋駅・栄駅・矢場町駅辺りになりますが、この辺りでは、スタイルを牽引するおしゃれサロンや、さまざまな業態・イベントなどとコラボする特徴的なサロンが多く集まっています。
新卒採用がメインとなっているこのエリアは、中途採用の例がなかなか少ないのが現状。中途でアタックするには相応の実力や顧客をもっているなど強みが必要です。
ただ、最近このエリアでは、業務委託サロンのオープンが目白押し。転職するにはその辺りを狙ってみるのも手かもしれません。
反対に郊外エリアのサロンは、中心地ほどガツガツしていない印象です。“実家から通いたい”“自分のペースで働きたい”なんていう人には郊外エリアのサロンが合いそうですね。首都圏でもある傾向ですが、中心地で働いていた美容師が、地元である郊外で独立するケースも増えてきているので、しっかり見極めれば、中心地とかわらないクオリティーの高いサロンに転職も可能です。
通勤手段や住まいは転職への影響アリ?
名古屋に限らず、東海地方は全体的にクルマ社会です。なので、名古屋市内の中心地を除けば、通勤手段のほとんどがクルマと考えていいでしょう。中心地から郊外への転職だと、場合によってはクルマの購入を考えなければならないかもしれませんね。自宅通勤か、一人暮らしかは、採用条件とはならないようです。でもどこも同じですが、アシスタントのうちは給与の額もまだまだなことがほとんどですから、一人暮らしはなかなか大変そうですね。
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