名古屋巻きから10年! 『名古屋ビューティ』の新たなカタチを追う!
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発信の場を拡大しつつ、デザイン力を極めて“絶対的な場所”を目指す『アンジェリカ』
■プロフィール
サロン名『Angelica (アンジェリカ)』
URL:http://www.angelica-giulietta.jp/
場所:愛知県名古屋市中村区鳥居西通1-30
オープン日:1998年3月『リミックス ヘア』としてOPEN
2010年3月『アンジェリカ』としてリニューアルOPEN
アンケート回答者:店長 青木伸也(あおき しんや)
- サロンのコンセプトを教えてください
「『生涯通える美容室』です。僕たちは、美容師とはお客さまの人生になくてはならない存在だと考えています。だからこそスタッフ全員がお客さま一人一人と真剣に向き合い、永くお付き合いのできるサロンづくりを心がけています」
- お客さまはどんな年齢層の方が多いですか?
「オープン当初からのお客さまも多く、オーナー(岩田敏靖氏)の独立前からのお客さまにも来ていただいているので、年齢は10代から80代までと、とても幅広いです。ホームページなどに掲載しているスタイルはカジュアルモードな雰囲気の作品が多いのですが、お客さまのリクエストは人それぞれ。僕たちも似合わせを最優先し、その人の個性を生かせるデザインを提案できるようにしています」
- 今、サロンで人気のスタイルを教えてください
「レングスに関わらず、レイヤーで軽さを出したスタイルが人気です。さらに、僕たちはお客さまにいつも新鮮なデザインを楽しんでいただきたいと考えていますので、『似合いそう』と思った方には、たとえばショートバングをおすすめしたりと、ナチュラル感の中にもポイントを与えた提案を心掛けています。
また、スパ専門のスタッフが行なうヘッドスパも好評です。ヘアデザインをつくる上では、髪だけでなく頭皮のコンディションも大切ですよね。そこで、ヘッドスパは疲れを癒すだけでなく、おしゃれを楽しんでいただくためのものとして位置づけ、お客さまの“今”の状態に合わせたコースをご提案しています」
」
- 今、サロンで話題になっていることはありますか?
「『HAIR CATALOG.JP』です。これは『常にオシャレでいたい、ファッションを楽しみたい』という女性に向けた、少しエッジの利いたヘアカタログサイトなのですが、そこで東京や大阪のサロンとともにスタイルを提案しています」
- 『HAIR CATALOG.JP』は、関東•関西の実力派サロンの参加でも話題ですね。名古屋のサロンはAngelica系列のみですが、どういう経緯で参加が決定したのですか? また、現時点で手応えを感じていることはありますか?
「オープン当初から良いデザインを発信したいというポリシーがあり、サロンワークはもちろん、業界誌の撮影やコンテストにも積極的に参加し、発信を続けてきました。その結果、同じ気持ちをもったサロンが集まる、このサイトに参加することが決まりました。ヘアメイクだけでなく衣装やカメラも自分たちで担当し、撮影もほぼ毎週とハードではありますが、一人ひとりのスキルが上がり、サロンワークでも似合わせなどの技術の向上につながっています。
ダイレクトに集客が大幅アップ! とは、現時点ではまだ言えないのですが、デザイナーズサロンとしてのブランディングになりますし、『エル•オンライン』にHAIR CATALOG.JPが紹介されたりと、発信の窓口が広がっていることを感じています。何より、『いいヘアスタイルを打ち出す』ということにスタッフの意識が集中するので、サロンとしていい流れが生まれていると思います」
- 今後の目標をお聞かせください
「お客さまから信頼と安心感を得て、期待を裏切らない、絶対的な存在になることです。
この目標を達成するために日々技術を磨き、新鮮なデザイン提案でお客さまの魅力を引き出せるように努力しています。また、ヘアメイクだけでなくスタッフのファッションにもこだわり、自分たちがトレンドを発信できる軸となれるように心掛けています。
おしゃれな居心地のいい空間で、お客さまを喜ばせる確かな技術を持っている。そんなサロンでありたいと思っています」
トータルビューティを謳い、ライバル店とタッグを組んで名古屋のカルチャーを盛り上げるLA PANSEE VERT (ラパンセ ヴェール)。異業種と柔軟にコラボし、ヘアサロンの枠に捕われず新たなブランドをつくり上げるKOCHAB (コカブ)。そして、技術を磨きつつ、王道のヘアサロンの在り方を示すアンジェリカ。
それぞれ形は違いますが、チャレンジの根底にはつねに『お客さまに喜んでもらいたい』というシンプルな想いがあり、『美容が人を幸せにする力』への確信が伺えます。さまざまなアクションを試みつつも、日々のサロンワークは真面目そのもの。スタンダードを守りつつ新しいトライを続けるからこそ、強い発信力を持つことができるのでしょう。
『美しくなる場所』であることを極めつつ、貪欲なほど進化のエネルギーを放つ名古屋のヘアサロン。ここから生まれる新たなムーブメントから、今後も目が離せません!
取材•文/永田未来(いちご事務所)
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