【メンズ縮毛矯正】サラサラ男子のシェア拡大中につき緊急対談!佐々田和海(D.D.)、ノリ(AI TOKYO)、山下快(フリーランス)が爆発的ブームの潮流を深掘り

 

ブームのきっかけになったのは韓国ヘア?





――韓国ヘアブームも、縮毛矯正の後押しになってるんでしょうか。

 

全員:なってます!

 

ノリ:ダウンパーマからきたかもしれないですよ。あれも矯正剤の応用みたいな感じなので。

 

佐々田:確かに。韓国アイドルを意識してる方も多いですよね。ベースにメイクしてくる人もいますし、縮毛ベースでサラサラヘアになりたいというお客さまは多いです。

 

山下:僕自身も少し癖毛があるので、気になったタイミングで縮毛しているんですよ。セットも楽になりますからね。






――レディースでは、縮毛矯正だけに特化し、専門的に行うサロンも存在します。メンズヘアでは、縮毛矯正と同じくらいカットも重要な要素になってきますよね。

 

佐々田:必ずカットさせてもらいますね。レディースは髪が長いのである程度まとまると思うんですが、メンズは髪が短いのでボリュームが出なくなるんですよ。カットでかなり印象が変わります。

 

ノリ:メンズはカット必須です。縮毛矯正50%、カット50%くらいのテンションでスタイルができあがるので、「他店で縮毛をしたけど、カットは気に入らなかった」というお客さまもよく来店されます。それがあるからこそ僕らは指名されてるのかなと思うんです。完成形の仕上がりは、カット次第で30〜40%は変わってきます。






 

――施術の順序は、縮毛矯正してからカットですか?

 

佐々田:いいえ、僕は先にカットしてから縮毛矯正で、そのあと調整カットをしています。

 

ノリ:同じです。

 

山下:僕は大きなスタイルチェンジをする場合は最初に切りますが、普通は最初に縮毛矯正をしています。

 

佐々田:最初に縮毛したほうが、やりやすいと思うんですよ。この順序はアシスタントがつくかどうかで違ってくるので、時間配分や施術環境によるのかなと。ただ、ダメージが毛先に残っている場合に限っては、縮毛矯正を先に行うと難しくなると思いますけど、どうですか? 

 

山下:確かに、毛先にブリーチ毛があると矯正の難易度は上がります。そこは経験による見極め力と技術でカバーしてますね。髪を一旦きれいな状態にして、そこからご相談という流れです。お客さまご自身も縮毛矯正という技術をわかっていますし、求めるレベルも上がっています。柔軟な対応が求められる技術だと思いますね。






お客さまに最高の技術を提供するには…

 

――みなさんは、どこで縮毛矯正の技術を学ばれたのでしょうか。

 

佐々田:僕は前職のカリキュラムでベースを学び、そこから自分なりのやり方で工夫して進化させてきました。インスタで施術風景を動画で投稿している美容師さんもいるので、そういうものもたくさん見て、アイロンの入れ方や温度、ドライのやり方などを参考にして。「もっと良く変えられる」と思いながら取り組んでいます。ちなみに、薬剤は全髪質に対応できる『クオライン』と決めています。





ノリ:僕も前職で縮毛技術を教えてもらったのと、あとはオンラインサロンやYouTubeなどの動画で施術を学びました。ただ、僕は「自分のやり方が最強です」みたいな発信は信じていないんですよ。今がそうでも1年後は違うはずだと思っているので、見たものをそのまま習得するというよりは、一度それを試してみて課題をあぶり出してます。工程の中で出てきた疑問、例えば「この工程はメンズだと省けるな」とか、「アイロンワークをこのままやるとまっすぐになり過ぎるな」とか。それを自分なりに調整していき、「これならイケる」と思えたら翌日お客さまに実践します。指名してもらえているお客さまには、自分が納得いかない施術はしたくないので、毎日進化させてますね。

 

山下:僕も技術の完成形はないと思っているので、常に試行錯誤しながらアップデートしています。フリーランスなので1日4人までしか担当できませんが、その中でも日々発見があるんですよ。気になったことはすぐ試したいので、海外の美容師がやっているよくわからない施術も一度は試してみて、その結果から自分なりの正解を導き出し、今できる最高の技術を提供できるようにしてますね。

 

 

 

――他店のお直しをリクエストされるお客さまも来られると思うのですが、縮毛矯正はどんなところが難しいんでしょうか。

 

佐々田:髪が硬くなったり、まっすぐになり過ぎたというお客さまが多いです。なので、髪の柔らかさかなと思いますよ。

 

ノリ:ケア剤は結構使いますか?

 

 

佐々田:普通の縮毛矯正には使わないですが、トリートメントを注文される方には、前処理で塗って薬剤の中にも混ぜています。仕上がりのクオリティは、トリートメントでかなり変わりますよ。

 

山下:僕が一番気になってるのはアイロンの温度なんですが、みなさんは一律ですか? ちなみに、僕はアイビルとラディアントのアイロンを使ってます。

 

 

佐々田:僕はメインでアドストを使っているんですが、170度でゆっくりアイロンします。でもブリーチやパーマをしているお客さまには、ラディアントを使いますね。ウェットの状態で、カールをつけて伸ばしてます。

 

ノリ:僕はお客さまお一人にかけられる時間が決まってるので、アイロンを入れる速さは固定で、お客さまによって”温度”を変えてます。最初の頃は「思ったより軟化したな」と思ったら、ゆっくり入れていたんですよ。でも経験を積むうちに、温度調節次第で、同じ速度でできることに辿り着きました。

 

 

 

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