2020年のメンズ市場動向を探れ! 人気美容師5人が予想する気になるメンズ美容の未来とは?
2020年は「ストーリー性」がカギ―OCEAN TOKYO 七五三掛慎二さん
プロフィール
OCEAN TOKYO WHITE
代表取締役/七五三掛慎二(しめかけ しんじ)
都内有名店1店舗を経てOCEAN TOKYOのオープニングから入社。2015年1月には、確実な技術と接客でOCEAN TOKYO本店の副店長に。その後、わずか2ヶ月足らずでトップスタイリストまで登りつめ、OCEAN TOKYO本店の店長に就任。海外のライフスタイルや、ファッション・カルチャーからインスパイアされた感性は、ヘアデザイン力と高度な技術力で多くのお客さまから支持を集めている。人気の王道ヘアから感度の高いモードヘアまで幅広いスタイルをこなす。2017年2月19日OCEAN TOKYO4店舗目となる【OCEAN TOKYO WHITE】の代表取締役に就任。
情報化社会をつかめ! 2020年もメインターゲットは「若者」
近年は、TVや雑誌ではなくSNSで情報収集する風潮が強くなっていますよね。企業もSNS向けの広告に力を入れ、テレビCMや雑誌広告へのウェイトを下げてきています。その影響で、35歳以上のテレビ・雑誌世代の男性は、商品自体を知る機会が減った印象です。そのため、この世代の商品の売れ行きは減少傾向にあり、この層をターゲットにした商品展開はどの企業にとっても冒険になるでしょう。そのため、強力な宣伝力のある企業以外は参入してこないだろうと見ています。
七五三掛さんが考える「2020年のメンズ市場動向」とは?
今後はどこの企業も、SNSを慣れ親しみ、自らも発信をする10代・20代をターゲットにした商品展開がメインとなるでしょう。僕が関わる企業の広告部の方々は、広告力の高いYouTuberやインスタグラマーを使い継続的に広告を打たないと売れない時代になっていると口をそろえておっしゃります。商品を売る以前に知ってもらうことに、皆さん苦戦しているようです。
美容市場においても、インターネットによる情報化社会はますます進むでしょう。お客さまは、情報で溢れていて本当にいいものは何か、どう選べばいいのかわかりにくくなっています。
そのため、「誰が」「どこが」「何のために」といった、商品やサービス、人の背景を鮮明にすることが大切になってきます。まず美容師個人や企業をお客様に認識していただくこと。そして、ストーリーが伝わるモノやヒトが、今後求められるようになっていくと考えています。
<まとめ>
メンズ市場の可能性はますます広がると予想。特にインターネットやSNSでの発信の重要性は、2019年よりさらに大きくなりそうです。一方で、アプローチは5名それぞれ異なる様子。みなさんの2020年メンズ市場予想参考に、自身の特色や強みを活かした情報やスタイルを提案してみてくださいね!