2019年の爆発的大ヒット! “iNOA”の製品担当者が仕掛けた、ヘアカラーの新時代*とは?
世代やジャンルをMIXして新しいステージを。サロンの枠を超えて
-iNOA GANGとして、どのようなことを仕掛けたのですか?
発売してからSNSで話題になっている流れを見て、次にやることはiNOAのコンセプトでもある「新しい幕開け」を体現することが必要だなと考えていました。そこで、7月に開催したロレアルのイベントに向けてステージで見せようということになったんです。
メンバーのみなさんから「サロンごとに個々で作品をつくるんじゃなくて、チームとしてひとつのステージにしたい」という意見をいただき、これは今まで見たことがないおもしろいことができそうだなと打ち合わせを重ねました。テーマは“GANG”。iNOAカラーを使用し、センスある尖ったスタイルを表現していただきました。
また、一体感を出すために、iNOAのギャング感のある制服も特注で制作したんですよ。
演出では、サロンが異なる者同士でペアを組み、ステージでカットをした後に担当が入れ替わり、ペアの相方がセットを仕上げるパフォーマンスをしました。一人のモデルさんを別のサロンの美容師が2人で手掛けているやり方は、これまでみたことがないので観客もざわついていましたね。SUNVALLEY朝日光輝さんとLIMカンタロウさんペア、siki磯田さんLOREN菅谷 遼将さんペアなど、得意ジャンルを真逆にmixさせるなど異色で豪華なコラボが実現しました。
-来場されたお客さんも“ざわついた”とのことですが、実際の反響はいかがでしたか?
「iNOA GANGに入りたい!」「スーパースターたちのショーを見て、やる気がでた」など、ブームを予感するうれしいお言葉を沢山いただきました。取引のなかったサロンさんからもiNOAに興味をもっていただき、関係を持つことができています。商品を通して「美容師になってよかった」と思ってもらえるきっかけをつくりたいという願いをもって仕事をしているので、このような結果を出せたことは誇りに思います。
−アンバサダーの皆さんも楽しそうですね。
イベント後の懇親会で朝日さんから「世代を超えて仲良くなれたのは嬉しいし、信頼する仲間だからできたこと。ヘアカットとスタイリングの担当が入れ替わるなんて、美容人生初めてだった! おもしろかったな」と感想をいただきました。常に業界をリードする朝日さんからのご意見はいつも励みになります。
-今後、どんなことを狙っていますか?
開発まで妥協せず自信をもって生み出したiNOAは、ブランドを背負う期待の星。まずは、一人でも多くの方に体験していただき、「iNOAで染めてください」と指名する機会が増えたらうれしいです。お客さまがカラーに興味をもってくれることで、美容師さんの売り上げやモチベーションもアップするでしょうし、それが結果としてヘアカラー業界の底上げになったらいいなと考えています。
日本の髪質やニーズに妥協せず生み出されたiNOA。製品へのこだわりはもちろんのこと、一人でも多くの方に体験していただきたい、それが美容業界の活性化につながるという熱意や斬新なプロモーションが、今回の大ヒットにつながっているのではないでしょうか。
(取材・文 QJナビ編集部)