”髪質改善”先駆者・LIFE松本かつや初登場。「高単価」「高リピート」を叶え、働き方改革まで実現した仕組みを徹底解剖!
労働環境を改善できる仕組みを作成。その手段として髪質改善を選択
独立のビジョンを考えたときに、僕は一人でやるより組織を作ってスタッフと思いを共有しながら働きたいと思いました。そして人を雇うなら、自分が体験してきた労働環境の負の要素を改善したかったんです。その仕組みを作ろうと考えた結果、「ゆとりのある働き方」「休日確保」「高給料」という3つの要素を実現化する必要だ、と。そのためには、何をしたらいいのか。答えとして出たのが、「客数を絞る」「高単価」「高リピート」の3つの条件でした。
そこからは逆算思考です。高単価でもリピートしてもらえるビジネスモデルを作るには、お客さまが抱えている本質的な悩み、つまり”負”に対するサービスを提供することだと思ったので、髪質改善しかないと思いました。ターゲット層は、髪のエイジング症状に悩み始める30代後半から50代。クセやうねり、切れ毛などの悩みにお力添えするサービスを提供しようと思ったんです。
客数は一人あたま1日3人と決めて、マンツーマンで丁寧に施術する高単価メニューを作ることにしました。そうすれば美容師は肉体的にも楽ですし、週休2日で年14日以上の有給がある雇用環境も整備できます。当時は髪質改善のワードさえ認知されていなかった時代で、高単価メニューを作る人もいなかったんですよ。だからこの構想を人に話したら、たいがい鼻で笑われました。でも、人生一度きり。後悔したくなかったので、挑戦することにしました。
10坪3席の小さなサロンで、顧客ゼロからのスタートです。オープン前にマーケティングを勉強して、チラシ集客やコピーライティングについても学びました。どんな文言がお客さまの心に刺さるかを考えながら、試行錯誤でしたね。結果的には、オープン直後に3カ月先まで予約が埋まる状況が作れました。新規のリピート率も100%いただけて、30〜45日サイクルで来店し続けてもらえています。髪の悩みはほぼ全員が抱えているので、なくならないんですよね。1年半後にはスタッフも増やして、現在の50坪8席のサロンに拡張移転しました。
>ビジョンが見えるように全フローを仕組み化、長く働ける環境を整備