”髪質改善”先駆者・LIFE松本かつや初登場。「高単価」「高リピート」を叶え、働き方改革まで実現した仕組みを徹底解剖!
『LIFE』代表・松本かつやさんは、2015年、上尾(埼玉県)に10坪3席の小さな髪質改善専門店をオープン。戦略的な出店によってオープン時から3カ月先まで予約が埋まり、その1年半後には50坪8席に拡張移転してスタッフを増員。さらに浦和店と青山店も出店し、どの店舗も常に予約は満席という人気ぶりで、コロナ禍でも売上は全く落ちなかったそう。これまでのストーリーや髪質改善にいち早く目を向けた経緯、経営戦略について伺いました。
独立の理由は、多忙すぎる労働環境。先のビジョンが見えなくなった
僕は専門学校を卒業して地元・群馬県高崎市のサロンに就職しました。そこで出会った先輩が、青山のサロン出身の方だったんです。普段からいろいろと仕事の相談に乗っていただいていて、彼の助言を受けて上京を決意。入社2年目に青山・原宿に飛び込むことにしました。当時は、ちょうどカリスマブーム真っ只中。有名店の採用はかなり門戸が狭かったので、青山エリアのサロンを何店舗か渡り歩きながら技術を磨きました。
もともと学びに対して貪欲で、アシスタント時代から技術セミナーなどにかなり投資をしていたんです。薬剤も昔から好きで、ケミカル講習などにもよく参加していました。その頃付き合っていた現在の妻も美容師で、一緒に上京したんですけど、彼女がヘルニアを患ってしまって。入院して完治まで数ヵ月かかるということだったので、彼女の実家の埼玉に戻ることになり、僕も埼玉のサロンに転職しました。
そこで店長まで経験させてもらったのですが、毎日20〜30人のお客さまを担当していたので、とにかく忙しくて。休憩時間も有給もなく、始発で出勤して終電で帰るのが当たり前の労働環境でした。結婚してからは、子供の授業参観に行くことも一切できなかったですし、このまま30代、40代と働き続けていくのは体力的にも難しいなと思ったんですよね。20代後半から経営の勉強会などにも参加していて、その中で髪質改善専門店を作るきっかけになった方と出会い、独立することにしたんです。
>労働環境を改善できる仕組みを作成。その手段として髪質改善を選択