行く年来る年「人気美容師が漢字1文字で表す2024年」-前編 -
SCREEN 代表/神谷翼さんの今年の漢字
──「周」を選んだ理由を教えてください。
10周年を迎えて、これまで支えてくださった多くの方々にとても感謝をしています。
お客さま、メーカー・ディーラーさま、関係者各位のみなさま、そしてスタッフのみんな。たくさんの方々に支えられて今のSCREENがあると、あらためて実感できました。
オープン当初から「10年目からが本当のスタート」だと思って走ってきた10年間。自分も先頭を切って全力疾走する背中をスタッフに見せたい、スタッフの道筋を開拓したいと走ってきました。
これから先は、周りの次世代のスタッフたちが中心となってSCREENの新たな可能性を広げていくことが目標です。自分の目標としていたカタチを創るために、また新たにスタートラインに立てたような気持ちで毎日進んでいます。
この新たなスタートには、今まで作り上げてきた芯を大事に持ち続けること、そして変化をしていくこと、この2つがとても大切だと思います。この2つが重なることで「歴史」ができると思っています。作り上げてきた芯を中心に据え、そこから変化して、円の大きさが広がっていくような感覚です。
今までたくさん支えてくれた「周り」の方々に感謝を忘れず、そして「周り」の次世代のスタッフたちと新たな時代を描けるようにこれからも進んでいきます。
──美容師・美容サロン業界において2024年はどんな1年だったでしょうか?
いろいろなコンテストの審査員をさせていただいている中で、若い世代の美容師がすごく頑張っていることに気付きます。デザインの発想も素晴らしく、クリエイティブの可能性は広がっていると感じています!
SCREENでいうと、オーディオテクニカさんの新商品とコラボレーションというカタチで屋外広告の制作や、コラボレーションイベントをしました。また、NETFLIXで世界独占配信された大作「GUNDUM~復讐のレクイエム」の主人公のヘアデザインやキャラクターのヘア監修をさせていただき、美容師としての可能性の広がりを感じる1年でした。
これらは、今までやってきたヘアーショーや撮影、コンテスト、サロンワークなどいろんなSCREENのクリエイティブの活動を関係者の方々が見てくださって、そこからつながった案件です。クリエイティブの可能性は、まだまだ広がっていくと思っています。
──最後に、2025年への抱負・意気込みをお願いします。
来年は10周年を経て新たなスタートに続く、さらなる準備期間であると思っています。スタートしたからといって、すぐに大きな変化が生まれるものではないですし、それだと一辺倒なカタチしか作れず長くは続かないと思っています。
だからこそ来年はさらに「教育」に重点を置き、今のアシスタントの子たちも新世代として強く成長していけるように幹部一同で取り組みたいと思っています。SCREENの次なる展開は、新世代を中心にチャレンジしていく! そう今から構想しています。
- プロフィール
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SCREEN(スクリーン)
代表/神谷 翼(かみたに つばさ)
銀座と神戸に展開するSCREENの代表取締役。海外でのショーにゲストとして多数出演し、国内の主要コンテストや海外でも審査員を多数担当する。「JAPAN HAIR DRESSING AWARD」のグランプリなど数々の受賞歴を持つほか、著書『THE CUT DESIGN VARIATION』も出版。NETFLIX世界独占配信の「GUNDUM~復讐のレクイエム」の主人公のヘアデザイン、キャラクターのヘア監修をするなどサロンワーク、撮影、店舗デザインなどマルチな分野でデザインを発信する。
Instagram:@screen_tsubasa
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