【jurk東京で始動】名古屋発ブランディングサロンを成功させた沢井卓也はなぜ東京出店を決めたのか。ファッション界への歩み、オールスターを輩出するバリューも注目
コロナ禍でこそ確立された、jurkのブランディング力
水戸:コロナ禍での拡張移転・東京進出でしたが、影響はありましたか?
沢井:コロナ禍でのオープンではありましたけど、コロナになったこともプラスと捉えています。柔軟な人の方がこういう事態には強いと思うんですよね、経験値が多ければ多いほど、柔軟さに欠けてしまうので。僕はオーナーとしての経験値がない分、めちゃくちゃ考えるんです。どうしても守りに入ってしまいがちだけど、行動力や、特に発信力がある方が、表に出やすくなったのも事実だと思います。今までやってきたことが功を奏したというか。そういった意味では、プレスがいることは本当に心強いです。新美は発信のプロなので、スタッフのSNSの管理も任せています。
新美:プレスの仕事として、スタッフのインスタグラムのフォロワー数の管理をしています。これはクセづけのためにやっていて、フォロワー数が伸びた子の分析をしたり、データを取るためにも毎月計測しています。インスタの時代も終わると言われていますけど、TikTokでバズった子のインスタのフォロワー数も伸びていますし、結局は繋がりますね。
投稿に関しては、量よりも質の方が大切ですけど、一定数は必要なので、更新をしていない子には少し釘をさす程度に伝えています。やはり、美容師としてトレンドを打ち出している以上は発信しないと。
スタッフのファッションに対して指導することも。なんか違うなと思ったら言うようにして、スタッフのビジュアルレベルを高く保つことも大切な仕事です。SNS用の写真を撮る時は、アパレルの洋服を着て撮影してもらったり、“魅せる”スキルも身に付けてもらえたらと。
採用の決め手は“スター性” どうやって見抜くのか
水戸:jurkは個性的なスタッフさんが多いイメージです。採用基準が気になります。
沢井:その通りですね(笑)。同じような子はいないかもしれない。個性的というよりは、スター性がある子を採用していますし、それを伸ばすように育てています。新卒や中途採用も、元々お客さまとして来ている子が受けてくれることが多いので、自分がデザインさせてもらってこの子は華があるなと、何か引き出せた場合は印象に残りますね。
一回髪をやらせてもらったら、何となく分かるかな。僕が気を使わずに楽しく話せていたら、もはや合格だと思います。逆に何を話したら良いのか分からなくて、こちらが何を言いたいのか聞き出さないといけないような子は難しいかな。サロンワーク中は、実はめちゃめちゃ見ていますよ(笑)
jurk tokyoのスタイリスト4名は全員名古屋から異動してきたので0スタート。これからどうなるか楽しみです。僕と新美は名古屋と東京半々で、二兎追っています(笑)一兎も追えずじまいにならないように、頑張らないと。