【SALON REPORT : iLe.】 酒井元樹/西村涼 フリーからの転身。新しい価値観が繋いだ共同経営の道

フリーランス時代のアシスタントを連れてきたんですよね?

 

 

西村:はい。僕は一人、酒井さんは二人連れてきました。もともとアシスタントの子たちにデビューできる場所を作ってあげたくて、店を構えたというのもあって。フリーランスだとアシスタントの居場所がないんですよね。練習スペースもないですし。

 

酒井:もしアシスタントがいなかったら、僕一人でゆるくお店をやっていたと思います。でもアシスタントと一緒にやる以上は、立派に成長させなければいけないという使命感に駆られましたね。自分が活躍したいという気持ちよりは、自分の背中を見せつつ、下の子がいいスタートを切れる会社にしたいという思いの方が強い。スタッフがiLe.にいて良かったと思ってもらえる会社を作りたいです。

 

西村:ここからスターを生み出したいですね。今はネットで学べる環境もあるし、学生でもすごい子がいます。うちの新卒の子も学生時代からインスタを活用していて、フォロワーも2000人を超えてますし。

 

酒井:これからのiLe.は化け物級のスターを輩出していきますから、期待していてください(笑)

 

 

店名のiLe.はフランス語で「島」

人を温かく迎え入れ、それでいて自分たちのスタイルを崩さない離島独特の空気感が大好きなこと。そして、来る人に癒やしを与えられる優しさをまとっていたいという思いが店名の由来。ハイブランドのような洗練された音の響きと文字の雰囲気が気に入って、フランス語に。島が秘める可能性とiLe.の可能性を重ねて、“挑戦”の志も込めている。

 

インスタやLINEからも予約可能

レセプションは置かず、予約は基本的に集客サイト経由。スタイリストが直接インスタのDMやLINEからも受け付けているので、集客サイトで予約が取れなくても直接やりとりすることで臨機応変に対応している。個別対応が当たり前だったフリーランス時代と同様、お客さまと近い距離でい続けることで絶大な信頼を得ている。

 

アシスタントが育つ環境を整備

自ら入客すれば、アシスタントに売上の50%を支払う歩合制を導入。自分の努力で収入が上がる仕組みを作ることで働く原動力に繋げ、モチベーションをより高めている。サロンにストックしている豊富なカラー剤も、アシスタントは自由に使用可能。施術回数が増えれば、自然と技術も向上する。だからiLe.ではアシスタントの成長スピードが早い。

 

プロフィール
iLe 代表
酒井元樹(さかいもとき)

新潟県出身。長岡美容専門学校卒業後、上京。26歳から独学でヘアカラーを研究し、独自の理論を確立。やがて講習活動もスタート。35歳でフリーランスとして独立後は、サロンワークの拠点を池袋から表参道へと移し、月150人の新規客を担当。インスタグラムは多くの美容師からフォローされ、美容師に向けたインスタライブも好評。
インスタグラム@sakaimotoki

 

プロフィール
iLe 代表
西村涼(にしむらりょう)

都内のサロン勤務を経て、表参道を拠点にフリーランスでの活動を開始。メンズ顧客中心だった当時、カラーの面白さに目覚め、独学でハイライトを習得。インスタグラムで着々と知名度を高め、バレイヤージュが大人世代の女性からの支持を集める。また海外で活躍する美容師とも親交が深く、常に新しいカラー技術を追求。
インスタグラム@nishishing

 

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