エネルギッシュ! フレンドリー! 香港美容師の“稼ぐ”は正義!

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距離的には日本と身近でありながら、さまざまな文化や民族をもつアジアの国々。中国人口13億人、インド人口12億人など世界の人口の53%を占める37億人が暮らしている一大消費市場でもあります。そんな文化的にもビジネス的には魅力あふれるアジアで展開される日系美容室。歴史も文化も言葉も食もさまざまな都市で、土地と人に受け入れられる日系美容室のあれこれをのぞいてみました。

 

◆前回までのアジア日系美容室特集はこちら

case1 北京の日系美容室

case2 シンガポールの日系美容室

 


 

第3回目は1990年から香港に美容室を展開する日系美容室“hair do”を紹介します。香港の正式名称は“中華人民共和国香港特別行政区”。かつてイギリスの植民地だったこともあり、東洋と西洋の文化が交わる文化融合都市です。また、東京、上海、シンガポールなどと並ぶアジアトップクラスの経済都市でもあります。自らを“香港人”と名乗る地元の人々は、明るく商売っけに溢れ、歴史的にも外国人をうけいれるフレンドリーな人々です。“hair do”はそんな香港の繁華街で5店舗を経営するエネルギッシュな美容室です。

 

 

香港の“美意識”をひきつける!

 

アジアの国際都市として世界各地から人・文化・技術が受け入れられる香港。1990年の出店当初、日本の文化や習慣は香港の人々の憧れ。そこに、日本の高い美容技術を広めることがhair doの香港進出の目的でした。出店から初めの10年間のお客さまは香港在住の日系人、しかし2000年ごろから次第に美意識の高い働く香港人女性のお客さまが増え、現在ではお客さまの8割が現地の女性となりました。流行に敏感な香港女性をひきつけ続けるため、PEEK A BOOの高澤光彦さんと連携をとってトレンドスタイルを常にアップデートしています。

 

髪の毛一本にこだわる世界トップレベルの技術と、感動レベルのサービスを世界に届けたいという想いが、時間をかけて、“いいものには気前よくお支払いを、そうでなければ二度とこない!”という目の厳しい香港人にも受け入れられてきているようです。

 

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香港『的』美容事情

 

日本と違い香港には美容師の資格はありません。そのため美容学校などで一定のトレーニングをうけて、美容師になるのが一般的です。hair doでも全く知識や経験のない若手の志望者をゼロから美容師に育てる育成制度があるそうです。

一方すでにスタイリストである日本人美容師には多大な期待がかかります。日本人美容師への期待の大きさもあり、香港のお客さまは自分でヘアスタイルを決めてくるよりも、美容師に髪形についての提案を求めたり、お任せしたいという人が多いそう。

香港で美容師をするには幅広い提案力やデザイン力が必要になりますし、そこが新たなチャレンジ、レベルアップのチャンスでもありそうです。

 

 

香港で刺激にみちた美容師ライフを!

 

香港で就職するには就労ビザが必要ですが、雇用主が保証人になれば、取得することが可能です。最初の1回目は1年、2回目以降は2年に1回の更新です。また、香港に7年間在住すると、永久在住権が与えられ、ビザなしで自由に働くことが可能となります。そういった面でも香港は開かれた都市と言えそうです。

香港は経済都市であると共に一大観光都市でもあります。飲茶のランチを食べたら女人街でショッピング、疲れたらイギリス式のハイティーに足つぼマッサージ、夜は“東洋の真珠”とうたわれた景色を堪能しにビクトリア・ピークへ! そんな東洋・西洋両文化に刺激をうけながらの美容師ライフが楽しめそうです。

 

 

香港人は日本人の美容師に対する憧れがある一方、期待も大きく、香港で美容師として成功することは大きなチャレンジとなるでしょう。言い換えれば、香港で“稼げる”ということは“素晴らしいものを提供している”という証! 言葉や習慣、文化などの壁も楽しく乗り越えながら、日本の美容技術を広める挑戦をしてみてはいかがでしょう。

 

(取材・文/QJナビ編集部)

 

  取材協力

hair do
www.hair-do.hk/ja/

 

美容師海外エージェント
セイファート海外サポート
www.seyfert-cd.jp/abroad/

 

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