「美容師×TikTok」前例がないSNSに賭けてみる価値は、必ずある―hardi EAST鶴谷和俊さん
TikTokとInstagramはユーザーの年齢が違う。各SNSの特徴をしっかりと把握することが大切!
TikTokもInstagramも1日に1回は投稿しています。僕はSNSの種類によって投稿内容を変えていませんが、各SNSのユーザーの特徴を掴んで動画の見せ方や編集をそれぞれ変えることを意識しています。
主観ですが、Instagramをよく見ているのは25~35歳くらいの年代。そして知りたいことをネットで調べるのではなく、インスタ内で検索をする人が多いように感じます。そこでInstagramに投稿する場合は、タイムライン上に表示される動画のトップ画像に文字を入れて、どんな内容の投稿なのかがひと目見てわかるように工夫しています。さらに文章による説明や解説もしっかり入れるようにしています。一方ブログは文字で情報を取り込みたい方が多いと思うので、文章に最も重きを置き、それを補足するような形で画像を使用しています。
そしてTikTokをよく見ているのは、学生などの10代〜20代前半の若者世代。この世代は文章を読んで理解するというよりはもっと感覚的で、動画のような視覚に直接訴えかける情報を好みます。こだわって文章を入れすぎると宣伝感が強くなってしまうので、シンプルに動画をメインにしています。TikTokは、Instagramに比べて、アプリ自体にさまざまな編集機能が備わっているんです。そのため、動画に音楽をつけたり、加工をしたりする編集作業がとても手軽におこなえるし、動画アレンジの自由度が高いのが特徴です。また、TikTokのほうが見てくれている人の反応がストレートで、「かわいくない!」など露骨に批判されることも多いです。でも褒められるだけでは人は成長しないものだし、いいアドバイスをいただいたな、と前向きに捉えています。
投稿する時間にもこだわり。動画のネタは些細な気づきからはじまる
動画を投稿する時間帯も意識しています。Instagramは前述の通り25~35歳の方が多いので、働いている人が仕事を終えたり、主婦の方が一息つけたりする17時以降にしています。TikTokは学生の放課後の時間を狙って15~16時ごろにアップすることが多いです。
投稿のネタはお客さまとの会話の中で見つけたり、ドラッグストアで「この商品おもしろそう!」と思ったものなど、普段の生活の中から探しています。常にアンテナを張っていると、いたるところに動画のネタがあることに気づきます。例えば、僕は子どもがいるのですが、子どものシャンプー方法って誰も教えてくれませんよね。そういった親目線の疑問に応えるような形で、レクチャー動画をアップすることもあります。もちろん、人が見て不快になるような投稿はしないよう心がけ、とにかく“楽しんでもらいたい”という気持ちで取り組んでいます。
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