韓国人トップスタイリスト、ゴニさんの日本進出の目的とは? 〜世界に向けて、アジアンビューティを発信したい!〜
2017年に表参道の骨董通りにオープンした「GUNHEE AOYAMA」は、K-POPスターなどのヘアメイクを手がける、韓国人美容師ゴニさんがプロデュースするトータルビューティーサロンです。最先端の韓国スタイルや韓国美容を体験できるサロンとして、注目されています。美容師として超多忙なゴニさんが、新しく日本にサロンをオープンしようと思ったきっかけ、経緯などについておうかがいしました。
−日本にサロンをオープンした経緯について、教えていただけますでしょうか。
幼いころから、日本のテクノロジーに対する憧れがありました。今、日本では韓流が人気なので、そうした背景も関係しています。オープンしたサロンでは、単純に韓国の美容文化を日本に伝えるのではなく、日本と韓国のいい部分をミックスした、新しいアジアのスタイルを確立し、発信したいと思っています。
私には「ヴィダルサスーンのような世界のトップスタイリストになる!」という夢があります。今はインターネットが発達し、SNSなどを通してより新しい情報を広く伝えていける時代です。そうした新たなメディアを活用し、もっと多くの方に「GUNHEE」のスタイルを知ってもらいたいと思っています。
韓国・日本の美容技術は、西洋とくらべても、絶対に負けていないと思います。私はアジアンビューティーを、日本を拠点にもっと世界に伝えていきたい。50歳、60歳になっても、西洋に負けない美を伝え続けていきたいと思っているので、どうぞ、見守っていてください。
「世界一になる」という夢を叶えるために、言語も、文化も違うところへ、一歩踏み出す選択をしました。美容師は技術さえしっかりもっていれば年をとっても続けていける職業で、いざとなれば腕一本で生きていけます。だから若いときに、思い切ってどんどん新しいことに挑戦していくことが大事だと思っています。
正直、ビジネス的なことを考えたら、韓国国内でやっていたほうがいいかもしれません。国外で仕事をするということは、これまで苦労して集めたお客さまやアーティストとのつながり、国内で積み上げてきた経歴を犠牲にしなければならないので。今、こうして私が多くの人に認めていただいているのは、韓国での地位を、全部とは言いませんが、ある程度犠牲にして、日本へきたからだと思っています。
そして大きな夢というのは、やはり一人ではなし得ません。日本だけではなくシンガポールにも支店がありますが、それぞれの国ごとにチームを育成していく必要があり、今、そのためにがんばっているところです。