MAKE NEW VALUEニューノーマル時代の実践的教育論-gite編-高度なヘアケア技術で、ブランド力を強化。才能を続々開花させる規格外プレイヤーにも注目。
タブロイド版リクエストQJの記事から一部抜粋してご紹介
新時代に向けて、教育シーンはさまざまな変革が求められている。そのカギを握る教育のプロフェッショナルたちは現場でどんな指導を行なっているのでしょうか。卓越したケミカル知識と技術で知られる浜口ユウイチさんは、gite代表として3年目を迎えました。浜口さんが率いるgiteは最高峰の髪質改善技術が集結するサロンと知られ、マネジメント面を託すカワムラナオキさん、スーパープレイヤーとして活躍する田村タムさんが在籍。それぞれの独立した才能が相互にバランスを保ち、共鳴しあう環境へと参着。ここでは浜口さんのサロンオーナーとしての横顔に注目します!
浜口さんへ一問一答
Q.1 幹部スタッフへの登用基準ってどこで見極めているのでしょうか?
A.
僕がgiteをどういう店にしたいか理解しているのは大前提ですね。勤続年数が長さはあまり関係ありません。むしろそこに囚われていると組織が成長しませんから。ポテンシャルの高い人材の可能性を引き出すという責務があるので、自己犠牲ができるかどうか? お金以外に、自分の存在意義を感じられるか?は、大事な判断基準です。
Q.2 右腕になってくれるスタッフは、どうやって育てているのですか?
A.
コレ、どこ言ってもよく聞かれるんですが、超簡単ですよ。右腕じゃなく、頭とか心臓をつくるようにするんです。右腕つくろうとしてるから失敗するんですよ。ようするに、オーナーの自分がうまく使える、都合の良い脇役をつくろうとするからダメなんですよ。
大事な幹部を「右腕」なんて、昭和のオジサンみたいな表現しているうちは、絶対に育たないです。
自主的に自分の判断で会社を良くしてくれる、主役をつくればいいんですよ。ですからチョー簡単です。コツは、オーナーが一歩引いて脇役に回ることです。具体的に言うと、僕が半年くらいハワイに遊びにいっても大丈夫なようにサロンの仕組みを整えます。オーナー自らが脇役となって、幹部達に主役をやってもらうようにしています。
さらに言うと、うまくいってるときはオーナーは脇役に回ってサボる。その間に、幹部たちが主役として引き立つように、影ながら全面的にサポートします。反対に、経営が大変な時、上手くいってない時は、オーナー自らが最前線に立って主役になります。でも最近は、ピンチでも最後方から見てることも増えてきましたが。
それと、最初はスタッフが自主的に何かすることってあまりなかった。自分で考えて行動したときは、それが間違っていたとしても、ある程度は尊重して任せてやらせています。初手ではじかず、黙って見守ることを心がけています。
Q.3 幹部メンバー同士、良好な関係になればいいんですけど…。
A.
それが、オーナーの一番の仕事だと思っています。スタッフ同士仲よくさせる仕組みをつくること。お互いの良いところを認め、尊敬しあう関係にすること。それぞれの幹部が、サロンにおける役割を明確にすること。売上を上げた人がエライという会社にしないこと。掃除や月締めや係の仕事を丁寧にやってくれるスタッフに目を向けて、大事に育てること。
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