フリーランス美容師はホントの自由を手に入れられるか?
経営者に、人気ヘアメイク。さまざまな美容師が集まる交差点
「技術を学びたいなら絶対に普通のサロンで働いた方がいいですよ。でも、それ以外に面貸サロンのデメリット……あるんですかね?」(30歳男性 業務委託・面貸サロン勤務)
彼が働くのは原宿のとある業務委託及び面貸サロン。在籍の多くは平均6~7年ほど他店で経験を積んだスタイリストで、下は25歳程度から上は35歳程度まで。
業務委託の美容師は週5勤務で、集客は店舗側がします。完全な面貸で契約しているフリーランスにはそういった制約も援助もなく、某有名アイドルのヘアメイクをしながらサロンワークをしている美容師や、他で会社を経営しながら面貸で働いている人など多種多様だといいます。
「前のお店を辞めるとき、何歳までにお店を出したいという目標と当時の収入が合わなかったんです。単純に業務委託が稼げるって聞いたから面接にいったけど、最初はかなり疑ってました。カット4000円でどうやって利益だすの? って。でも実際は自由でした。休みたいときに休めるし、休んだら収入が減るっていうわかりやすさが良いです」(同上)
美容師にとっては「自由な働き方」「高い歩合」、経営サイドとしては固定費を下げられる。そんな利害が一致したことを背景に、業務委託及び面貸サロンが今、増えています。