【fifth木村允人×COA青木大地】メンズスタイルのイノベーターfifthとインフルエンサー美容師集団COAの気鋭オーナーが経営談義! 2022年から店舗展開のペースを上げた理由とは?

 

美容学生にVR教育を提供し、優秀な学生を青田買い

 

 

青木:ブランドを脈々と育てていくためには、若手の育成が不可欠です。そこで、VRを活用した業界初の教育システムを構築してきました。VRを使って現場のトッププレイヤーの技術を習得できる仕組みです。それにより通常の4倍の習得スピードになり、アシスタントはCOAアカデミー制度で営業時間内にもレッスンもしています。

 

このVRの仕組みを、全国の美容学生さんに提供しています。美容専門学校では国家試験対策は得意ですがリアルサロンワークを学びにくいこともあります。なのでサロンに入って現場の技術を学び直さないといけない現実も。そこをCOAのVRカリキュラムを使用してもらい、即戦力育成に協力しています。

 

これによりCOAに入社となれば事前にカリキュラムで学んでもらっているし、他のサロンに入社しても現場教育の基礎が出来ているので業界として助かると思います。あとは毎月インターンを受け入れたり、美容学生をバイトで採用したり、COAスタイリストが講師として学校で授業もやらせていただいてます。

 

また、COAとしても共同代表の小西恭平をはじめ、「リフトレイヤー」を代表とする独自技術を世界に発信しています。日本人は技術を持っているけれど、生み出した技術の名前が浸透していなかったりブランド価値につながっていないことが多いように思います。「リフトレイヤー」については、商標登録もとっているので、日本発の技術として広めていきたいですね。そのためにCOAとして11月20日に「令和のレイヤー完全攻略本」も出版し、世界展開を目論んでいるところです。

 

 

SALOWIN「ALL SHARE」があったから出店できた

 

編集部:2023年には千葉にも出店されました。銀座から千葉への展開は意外に感じました。

 

青木:結婚や出産、育児を経ても、独身時代と同じ働き方をするのはなかなか難しいと思います。スタッフが無理なく働ける環境をつくってあげたいという願いが、千葉の出店につながりました。

 

ちなみに、千葉の出店では先ほど木村さんが話したSALOWINの「ALL SHARE」を利用しています。

 

編集部:fifthとCOAのどちらもブランド力があり、業績も好調のように見受けられます。どうしてSALOWINの「ALL SHARE」を使ったのですか?

 

 

青木:自分の時間って誰もがとても大切。その中で自分で物件を探して、契約までこぎつけるのは大変です。内装業者との打ち合わせもあるし、美容室の開業の届け出もある。そういう手がかかる内容をまとめてやってもらえるのが「ALL SHARE」という仕組みなんです。

 

木村:先ほど僕も3カ月で4店舗出店した話をしたのですが、これはALL SHAREがなかったらできなかったことです。

 

簡単にいうとALL SHAREは、契約後の売上5%を支払う代わりに、物件探しから内装、水道光熱費、レジなどの店舗運営のハードとインフラの部分を肩代わりしてくれるサービスです。初期費用が必要ないので、金融機関からお金を借りる必要がないし、会社の現金をなるべく使わずに店舗展開ができます。そのお金を採用や教育、マーケティングに投資できる。

 

一般的には出店費用を貯めて、足りない分を融資で補うので時間がかかりますが、ALL SHAREはその時間を必要としません。だから、短期間で一気に出店できたんです。

 

 

初期費用ゼロで出店可能…というだけじゃない!

 

編集部:SALOWINのALL SHAREを担当しているサロウィン株式会社プロダクトセールス部部長の中山さんにも話を聞きたいと思います。

 

サロウィン株式会社プロダクトセールス部 部長 中山祐人さん

 

中山:ALL SHAREは新しいサービスなので、「店舗売上の5%は取りすぎ」とか誤解されることも多いです。でも実際は、物件取得費や内装、店舗運営に必要な機器類、固定資産税などの税金、さらには決済手数料と現金の集配金等の費用、水道光熱費まで、SALOWIN側で負担しています。

 

銀行で融資をしてもらった場合と、ALL SHAREを利用した場合をシミュレーションして、ALL SHAREを利用した場合のほうが、キャッシュが貯まるように設計しているんです。

 

よくあるのが、自己資金と融資を使って出店したけれど、なかなかキャッシュがたまらずに次の出店までに時間がかかるパターン。木村さんは、このことを理解されていたから、ALL SHAREを使って、一気に多店舗展開を実現させました。

 

現在、10数社、30店舗くらいがALL SHAREの仕組みを使っています。「集客力のある物件を確保する」「高コスパの内装工事をする」「売上などのお金を管理する」など、サロンをつくることに関しては、我々はプロです。

 

なので、お店のハードの部分は私たちに任せてもらい、木村さんや青木さんには、マーケティングやブランディング、教育などのソフト部分に注力していただきたいと考えています。

 

 

売上5%は本来かかるコストと同等。だから十分に利益は残る

 

 

木村:「売上5%は高い」と思うオーナーさんもいるかもしれないけれど、5%は本来必ずかかるコストと同等。だから毎月しっかり利益が出ています。

 

青木:何より、店舗出店の際に資金調達が不要なところが大きいです。すぐにシミュレーションしてGOを出せる。しかも、ALL SHAREはSALOWINが一括で薬剤を仕入れているから、スケールメリットが効いているんですよね。ALL SHAREを利用している千葉はもちろん、銀座の店舗でも、薬剤を安く仕入れて原価を下げることができています。

 

木村:今までの出店の仕方と違うからアレルギー反応をしている人もいるみたいですけれど、客観的に収支をデータで見たら使わない理由はないです。

 

中山:ALL SHAREを上手に使っていただきありがとうございます! これからも集客力のある物件を集めて、ALL SHAREの仕組みを通じて、お二人のような気鋭の経営者さんの力を最大限引き出すお手伝いをしていきたいと思います。

 

 

fifthグループCMO

木村允人 (きむらまさと)

1989年、熊本県生まれ。都内の美容室、フリーターの経験を経て、2011年にfifthに入社。fifthグループは渋谷、原宿、福岡、名古屋に合計13店舗(2023年10月現在)。2021年に社内でヘアサロン向けコンサルティング事業を立ち上げ、現在は大手を含む39店舗にマーケティング支援をしている。

Instagram:@fifth_kimura

 

COA代表/COA+シリーズ開発責任者

青木 大地(あおき だいち)

1989年9月9日生まれ。香川県出身。国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業。同級生の小西恭平氏とともに銀座の一等地に計170坪の大型店COAを立ち上げる。銀座2店舗、千葉駅1店舗展開。自社ブランドCOA PLUSは国内約130店舗、海外でも展開中。美容師としても常に月500万売り上げながら国内外にてセミナー活動、商品、薬剤開発、経営戦略、財務など活動は多岐にわたる。

Instagram:@daichiaoki99coa

 

サロウィン株式会社 プロダクトセールス部 部長

中山祐人(なかやま ゆうと)

1992年生まれ。美容専門学校卒業後、有名サロンにて約5年半美容師として活躍。その後株式会社リクルートを経て、サロウィン株式会社の立ち上げから参画。

Instagram:@nakayama_salowin

 

「ALL SHARE」について

https://salowin.jp/allshare/

 

 

(文/外山武史 撮影/松林真幸)

 

   ライフマガジンの記事をもっと見る >>

   re-quest/QJ navi DAILY  Instagram

   re-quest/QJ YouTube

  旬の美容師求人はこちら

 

 

    1 2

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング